2024年04月21日

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高島屋、法人向けクレジットカードを発行

新たな市場を開拓する(画像は髙島屋ファイナンシャルパートナーズのHPより)

高島屋と子会社の高島屋ファイナンシャル・パートナーズ(以下、TFP)は、中小企業や個人事業などを対象とした法人向けクレジットカードの発行を始める。高島屋での買い物の割引など同社ならではの特典を付け、他社と差異化する。29日から新規会員を募集し、初年度に5000件、3年間で1万件を目指す。

カードはアメリカン・エキスプレスと提携。年会費が2万2000円で、年間200万円以上利用で次年度に半額となる。貸会議室の優待や空港ラウンジの利用といったビジネスをサポートするサービスに加え、高島屋店内での買い物は基本5%割引、高島屋グループ専門店では最大3%ポイントが貯まる、高島屋のメンバーズサロンや駐車場、自宅配送サービスが利用できるなどの特典が付く。

同事業を始めたのは、中小企業や個人事業主を対象とした法人向けカード、いわゆる「ビジネスカード」の市場が広がっているためだ。TFP専務取締役営業本部長の佐方健悟氏は「法人の市場規模に対し、クレジットカードの発行枚数は非常に少ない。電子帳簿保存の観点からも利便性が高く、ビジネスカードの潜在的ポテンシャルは高い」と話す。高島屋の個人向けカード顧客や外商顧客にも法人事業主は多く、既存の顧客基盤を生かして会員の獲得を進めるという。

24日のメディア向け説明会で話す末吉武嘉社長

ビジネスカードの発行によって新たに法人市場領域を開拓し、ほかの金融業や百貨店業とのシナジーを高める狙いもある。TFPの末吉武嘉社長は「法人カードをきっかけに資産活用や事業者保険を提案するなど、お客様との関係も深化させていきたい」と語った。

(都築いづみ)