2024年05月01日

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アデランスの新本社、働きやすさとパフォーマンスの最大化を追求

Aderansの赤色の文字が目を惹くレセプションエリア

創業55周年の節目に、本社を移転したアデランス。社員の働きやすさ、パフォーマンスの最大化を追求したオフィスを記者がレポートする。

アデランスは今年5月29日、都内の4カ所に点在する本社機能を集約して品川シーサイドキャナルタワーに移転した。オフィスは11階、12階、20階に構え、約400人が働く。同社によれば「社員の居住地を踏まえ、アクセスしやすい場所を選定した。移転を機に『グローバル本社』と位置付けたが、JR・品川駅に近く国内外への出張、あるいは国内外からのゲストの受け入れに便利。都内の拠点を1つにまとめた結果、コストの削減にもつながり、かつスペースも広くなった」という。

品川シーサイドキャナルタワーに入居

まず、来訪者を迎えるのが11階のレセプションエリアだ。Aderansの赤色の文字が目を惹く。頭文字の「A」をモチーフにした壁面のデザインも印象的だ。周辺には3カ所の展示スペースやフォトスタジオ、商談室などを設置。展示スペースには主力のウィッグをはじめ、ドライヤーやシャンプーといった近年注力する「美と健康」に関する商品、同じく成長領域として本腰を入れるBtoB向けのブランドなどが並ぶ。来訪者には“アデランスの今”が一目瞭然だ。フォトスタジオは商品の撮影、SNS用のコンテンツの制作、ライブコマースなどに生かす。その設備はプロのカメラマンもお墨付きを与えた充実ぶりという。

受付の近くには“アデランスの今”が分かる展示スペースを配置した

プロのカメラマンもお墨付きを与えたスタジオ

社員用の施設はフリーアドレス制を導入。より働きやすく、交流しやすくした。ミーティングから商談、食事まで使えるラウンジ、周囲を気にせず通話できる電話ボックスのような個室、座席の周りが囲われており仕事に集中できるスペース、店舗と同様に使えるサロンブースなど、設備も充実化。ラウンジには素材や色柄などが異なるイス、テーブルが配されており、気分で使い分けられる。

まるでIT企業のような、洗練されたラウンジ

ラウンジは広々としており、過ごしやすい

店舗と同等の設備を有するサロンブース

周囲を気にせず電話できる「フォンブース」

まるで新進のIT企業のような環境で、社員のモチベーションや生産性は向上するに違いない。実際、様々な場所で仕事に没頭する社員を目にした。アデランスは「本社から働き方改革を強化・推進するとともに、次の100周年に向けて『グローバルヘッドクォーター』としての機能を強化していく」方針だ。

(野間智朗)