2024年04月24日

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気温低下で主力の衣料品が好調、高額商品も勢い持続

大手百貨店4社の1月売上高は、全て前年比で2桁のプラスとなった。三越伊勢丹は19.8%増、高島屋は14.6%増、大丸松坂屋百貨店は20.2%増、阪急阪神百貨店は21.5%増。ラグジュアリーブランドなど高額品が全体を押し上げ、卒入学ニーズによるジャケットやドレスなどの動きも活発だった。

三越伊勢丹は、法人外商事業やEC事業、小型店舗を含む伊勢丹新宿本店、同じく三越日本橋本店、三越銀座店、伊勢丹立川店、伊勢丹浦和店の合計が24.5%増、地域事業会社の合計が12.3%増、全体で19.8%増。同社によれば「1月2~10日に開催したクリアランスセールは気温低下の後押しもあり、婦人・紳士の重衣料を中心に売上げが伸⾧した。加えて先月までと同様にハンドバッグや宝飾・時計、ラグジュアリーブランドなどのプロパー品の売上げが好調で全体を押し上げた。クリアランスセール後は、春物の展開拡大に伴い、薄手のコートや卒入学ニーズによるジャケット・ドレスなどの動きも活発化してきた」という。

商品別では、全てのカテゴリーでプラス。呉服寝具他(0.8%増)、その他(1.5%増)を除くカテゴリーは2桁増と先月より高伸長だった。

大丸松坂屋百貨店は、直営店の合計が21.0%増(既存店は21.0%増)、法人・本社等が22.6%増、関係百貨店の博多大丸と高知大丸を含めた百貨店事業の合計が20.2%増(既存店は20.2%増)と全て2桁増と好調。前年比では東京店(43.5%増)が大きく伸ばした。入店客数は百貨店事業合計が31.0%増(既存店は31.0%増)だった。

商品別では家庭用品(5.1%増)を除いて全て2桁のプラス。「婦人服はクリアランスセールが堅調に推移したことに加え、中旬以降の寒波によりコートの売れ行きが好調だった。紳士服はジャケット、コートがよく動いたほか、アウトドア用品も良好。雑貨では化粧品が堅調に推移し、美術・宝飾品も好調を持続した。食料品では、土産需要やバレンタインデーなどが活況で菓子が大きく伸びた。帰省需要やオフィスワーカーの増加などにより、惣菜も2桁増となった」(同社)という。

高島屋の15.4%増には法人事業(6.1%減)やクロスメディア事業(1.0%増)が含まれており、それらを除くと14.6%増。店舗別では全ての店舗がプラスとなり特に立川店(69.0.%増)が高伸長だった。同社によれば「前年度のまん延防止等重点措置の反動に加え、高額品やインバウンドの売上げが好調を維持したことにより、前年実績を上回った」という。免税売上げは249.9%増と前年から急増したが、コロナ禍前の19年比では24.6%減。入店客数は15.0%増の2桁増と好調だった。

商品別では、大半のカテゴリーがプラス。身のまわり品(31.7%増)、食堂・喫茶(23.8%増)、衣料品(16.0%増)が2桁増だった。先月マイナスだったカテゴリーが軒並みプラスに転じた。

阪急阪神百貨店は、阪急うめだ本店が20.8%増、阪神梅田本店が70.1%増、支店の合計が13.6%増、全店合計が21.5%増。支店では神戸阪急(26.3%増)、博多阪急(26.7%増)、阪急メンズ東京(17.3%増)、高槻阪急(11.0%増)が2桁増だった。入店客数は全店計で26.6%増。

商品別は、全てのカテゴリーでプラス。前年比では食堂・喫茶(56.4%増)、身の回り品(29.4%増)、その他(25.3%増)、雑貨(20.8%増)と続き、衣料品では子供服・洋品(20.6%増)が最も伸びた。

(北田幹太)