2024年05月04日

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アイテック阪急阪神、「イーコマースフェア 東京 2023」で熱視線

セミナーが行われた10日は雪交じりの悪天候だったが、聴講者は多かった

アイテック阪急阪神は9~10日、東京ビックサイトで行われた「イーコマースフェア 東京 2023」に出展した。インターネット通販サイトの構築や運用を支援するパッケージシステム「HIT-MALL(ヒットモール)」をPRするとともに、10日にはセミナーを開催。ブースは大勢で賑わい、セミナーも席の大半が埋まるなど注目を集めた。

ヒットモールは約20年前に誕生。ネット通販サイトに必要な機能を標準で搭載する上、カスタマイズも自由自在だ。最新のバージョンでは、マイクロサービス化。リアル店舗やアプリ、チャットボット、ネット通販サイト、SNSなどのフロントエンドと、決済情報や顧客情報、受注情報、商品情報といったバックエンドを、APIによる連携で分離させられるため、いわゆる「ヘッドレスコマース」にも対応する。

このヒットモールの認知度を高め、新たなユーザーを獲得するため、イーコマースフェアには定期的に出展。今回もブースを構え、セミナーを開いた。セミナーは「担当者必見! 多数のECサイトを診断して見えてきた今すぐ使える改善事例を大公開」と題し、10日の午後12時45分~1時30分に実施。マルチメディア事業本部第1営業部営業課の今北彩恵氏が登壇し、ヒットモールのユーザーに対する調査で判明したネット通販サイトの運営に関する課題、アイテック阪急阪神が手掛ける「ECサイト診断」の仕組みやポイントなどを講義した。

例えばECサイト診断は「第三者目線、EC運用者目線で30項目に分けて分析しており、ポイントは①想定ユーザーの設定②ユーザー目線でのチェック③課題の抽出④改善」と説明。想定ユーザーは年代や目的、経路、使用するデバイスなどまで細かく設定する、初回訪問者はチャート形式で適切な商品に誘導する、トップページの情報量は整理する、ギフトを探しに来た人の商品やサービスに関する疑問を1ページで解決する――といったノウハウも披露し、聴講者は真剣に聞き入った。

百貨店業界では、京王百貨店や京阪百貨店、阪急阪神百貨店、藤崎らがヒットモールを利用中だ。

(野間智朗)