2022年08月11日

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東急、LCRE、東急百、東急本店跡地の再開発計画を発表

東急本店の跡地に建てられる複合施設のイメージ(Image by Proloog , Copyright Snøhetta, Courtesy of Tokyu Corporation)

東急、LVMHグループの投資会社L Catterton Real Estate(以下、LCRE)、東急百貨店は21日、来年1月31日に営業を終了する東急百貨店本店の跡地について、「Shibuya Upper West Project」(以下、渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)を発表した。地下4階~地上36階の複合ビルを建て、商業施設やホテル、レジデンスなどで構成する。建物のデザインはノルウェーを拠点とする建築事務所Snøhetta(スノヘッタ)が担当。ホテルは、香港のスワイヤー・ホテルズが「コンテンポラリーラグジュアリーブランド」と位置付ける「The House Collective(ザ・ハウス・コレクティブ)」が日本初進出する。竣工は2027年度を見込む。

複合ビルの構成=東急提供

渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクトのキーコンセプトは「Tokyo’s Urban Retreat」。「渋谷の喧騒から離れ、自らのエネルギーが落ち着きを取り戻し、創造的な発見が出来る都心のオアシスとして、身体的、精神的、知的にも満たされ、包括的なウェルビーイングを体験できる空間を創出します」という。

その中核が「The Hive(ザ・ハイブ)」と「The Sanctuary(ザ・サンクチュアリ)」。ザ・ハイブは低層階の施設の中心にあり、光が降り注ぐ活気と躍動感に満ちたアトリウムで、ザ・サンクチュアリは都会の喧騒から離れ、施設を訪れる人が癒しを感じる緑豊かな空間となる。

建物をデザインするスノヘッタのロバート・グリーンウッドパートナー兼アジア担当マネージングディレクターは「このハイブリッドな都市開発によって、渋谷の新しい24時間のビジョンを想像し、『渋谷と松濤』をつなぐ、スカイラインに伸びる『都市とストリートの架け橋』を目指しました。これは、伝統と近代都市の二面性を持つ東京へのオマージュです。外観は水平な地上面から垂直なスカイラインへ、この地域のエネルギーを一挙に象徴するような、一筆書きをイメージしてデザインを形成しました」(原文ママ)とコメントを寄せた。

スワイヤー・ホテルズが運営するザ・ハウス・コレクティブは北京や香港、成都、上海にあり、「それぞれユニークなコンセプトを持ち、ラグジュアリーな旅の中で、他とは違う親密でパーソナルな体験を求める、旅慣れたゲストのためにデザインされている」という。

スワイヤー・ホテルズのトビー・スミス副会長は「日本初のザ・ハウス・コレクティブの東京での立ち上げは、スワイヤー・ホテルズにとって重要な出来事です。東京において、世界5拠点目のザ・ハウス・コレクティブがオープンすることで、日本国内の皆様や世界中から渋谷に訪れる皆様にも、ワールドクラスのゲストエクスペリエンスを提供し、活気に満ちたダイナミックな新しい文化発信地を目指すという私たちのビジョンを、東急グループおよびLCREとともに実現できることを嬉しく思います」(原文ママ)と述べた。

渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクトの推進にともない、隣接する「Bunkamura」はオーチャードホールを除いて23年4月上旬から休館。同プロジェクトの完成とともに営業を再開する方針だ。