2024年04月20日

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パルコ、ウェルネス事業に進出 心斎橋に医療モール「ウェルパ」

ラウンジの内観(イメージ)

パルコがウェルネス事業に進出する。医療モールの開発・運営事業へ参入し、その第1号拠点となる医療ウェルネスモール「Welpa(ウェルパ)」を11月に心斎橋 PARCOの10階に開業する。ウェルパは心斎橋PARCOを皮切りに全国のPARCOや大丸松坂屋百貨店などJ.フロントリテイリンググループへの拠点拡大を検討している。

PARCOがウェルパを立ち上げたのはライフステージによって心身が大きく変化する中で多くの選択を迫られる女性が、自身の心と身体に向き合い、自身が変容することを楽しめる環境を提案するため。ウェルパによって自身を知り、習慣的にケアするためのアクションを適切に行えていない20~40代の「健康無関心層」、「健康関心層」の課題を解決するため、徹底的なユーザー視点で「知る・学ぶ」ことから「体験・通院する」ことまで、医療・物販・サービス・イベントを通じて提供していくもの。

ウェルパ事業はパルコが事業主体者となり、事業パートナー・協力パートナーとで共同で開発を行い、同事業の理念に共感した「クリニック」、「物販・サービス」事業者を拠点ごとに誘致し、運営する方式がとられている。事業パートナーとして医療マーケティング・医療施設誘致を担う医療分野の専門家であるスマートメディカル社、デジタル技術を活用しヘルスケアオートメーション事業を展開するドリコス社が加わり、社会課題・健康課題に取組む協業パートナーとして、ブランディングディレクターに辻愛沙子氏、ラウンジパートナーにfermata(フェルマータ)社が参画している。

ウェルパが特徴としているのは、1つが「病気になった時に行く場所」だけではなく、「自分をケアする場所」になれる医療モールとして、医療から物販・サービスまで幅広い提案ができること。2つ目はクリニックの待合いスペースとしてラウンジが用意され、健康課題に関するギャラリー展示やウェルビーイングのテーマでのトークセッション等が開催されること。3つ目は商業施設ならではの利便性の高い場所で、クリニックも含め平日夜や土日も一部営業され、ショッピングのついでに気軽に利用できること。4つ目はクリニックの予約や受診受付後の待合呼び出し機能などをスマートフォンで提供できること。

1号拠点の「ウェルパ心斎橋」はクリニックが産婦人科、皮膚科/美容皮膚科、歯科でなり、物販・サービス4店舗と、ラウンジ・ギャラリーで構成される。