松坂屋名古屋店、南館1~6階の運営をパルコに
栄エリアでは松坂屋名古屋店、名古屋パルコなどで大規模なリニューアルを行っている
J.フロント リテイリングは18日、松坂屋名古屋店南館の地下2階と地上1階~6階を、パルコが運営する新しい商業施設にリニューアルすると発表した。 2026年2月から順次工事に入り、27年春の開業を目指す。対象面積は約1万9000㎡で、1階と6階の一部売場は百貨店側に残す。地下1階、7~9階も引き続き百貨店が運営する。

上図オレンジ色の範囲がリニューアルの対象(同社プレスリリースより)。百貨店運営部分は全館中約4割となる
同社は栄エリアの再開発に取り組んでおり、松坂屋名古屋店は、24年秋から進める大規模改装が北館6階を除いて今夏に完了した(北館6階は来年2月に開く)。名古屋パルコも24年秋に大規模改装を行い、東館2階全面に「ポケモンセンターナゴヤ」をに導入した。来年初夏には、中区錦三丁目に高級モール「HAERA(ハエラ)」を開く。
松坂屋名古屋店、名古屋パルコに続く今回のリニューアルでは、松坂屋美術館など、文化発信拠点としての役割は残す。そこにパルコが得意とする「ファッション・エンタメ・カルチャー」をはじめとする感度の高いショップ、ゾーンを導入。両店の中間に位置する南館を、両店をつなぐ「ブリッジ」として、多様な世代が交わる施設へ進化させる。