2021年12月05日

パスワード

購読会員記事

スターバックスコーヒー、25周年に描く新たな成長戦略

日本上陸25周年を迎えたスターバックスコーヒージャパンは、2024年末までに日本全国に2000店舗出店するのをはじめ、2030年までに廃棄物50%削減に向けて使い捨てプラスチック削減に挑み、2021年12月には環境省が管理する皇居外苑 和田倉噴水門に新店舗を開業、さらに働き方改革では新たなキャリア制度の導入でパートナー(従業員)が自律的に多様なキャリアを追求できる体制を整えるなどの次なる成長戦略を打ち出した。

スターバックスコーヒーが北米以外の海外初のマーケットとして日本に第1号店を東京・銀座に開業したのが1996年。それ以来地域に愛される第三の居場所(サードプレイス)の実現を目指し、一杯のコーヒーを通じて、人と人とのつながりの瞬間を重ねることで成長を続け、その出店店舗数は2021年3月末現在で1637店舗(うちライセンス店舗136店舗)に達している。

新たなキャリア制度も立ち上げる

日本上陸25周年に際し、スターバックスコーヒーカンパニーの社長兼最高経営責任者(CEO)であるケビン・ジョンソン氏は「北米以外におけるスターバックス初の海外市場として日本は、コーヒーとのつながりの力を通じ、スターバックスのミッション&バリューズを世界中に広げるうえで極めて重要な役割を果たしてきた。パートナーが築きあげたこれまでの目覚ましいい功績を誇りに思うとともに、次の25年間でも日本市場においてリーダーシップを発揮し、さらなる成長につながることを楽しみにしている」とコメント。また、スターバックスコーヒージャパンCEOの水口貴文氏は「25年前に1店舗から始まり、現在は直営が9割以上を占める1600店舗以上に、パートナー数も4万人の社会的責任のあるブランドに成長。これからもスターバックスのミッション&バリューズをベースに、お客様の期待を常に超えるスターバックス体験の提供を追求し、情熱溢れるパートナーと意義のある成長へとつながるチャレンジを続けていく」と語った。

25周年で掲げた成長戦略の1つは年間100店の新規出店を続け、24年末までに2000店を達成すること。すでに47都道府県すべてに店舗を構え1600を超える規模になった今もミッションに基づき、地域との関係性を大切に、一店舗一店舗が地域・地元とつながりを強固にしながら、地元顧客とのつながりを通じたユニークな商品やサービスも拡充していく。成長戦略の2つ目は30年までの廃棄物50%削減。そのための活動は8月23日から全国の店舗(一部店舗除く)でフードロス削減のための新プログラムをスタートさせ、21年3月に実施した約90店舗でのトライアルで得た知見を基に、適切な発注とより積極的な廃棄削減を目指すため夜間の商品販売価格の値引きを実施。これによりスターバックスの食品廃棄物の15%を占める期限切れフードの排気量を減らす考え。

6月23日~8月31日には全国の約500店舗で顧客用プラスチック製タンブラーの回収にあたる。また、1店舗から毎日約16kg排出されるコーヒーの豆かすを、たい肥としてリサイクルする「コーヒー豆かすリサイクルループ」を推進し、たい肥で育てたニンジンを使用したキャロットケーキを6月23日からスターバックスのオンラインストアで販売するなどで、豆かすのリサイクル率をこれから3年間で23%から50%に引き上げる計画。

3つ目の働き方改革では個人の能力や可能性を最大化する新たなキャリア制度を立ち上げる。新たな正社員対象のキャリアパスはリモートワークという機会点により転居を伴わずとも地元に密着しながらパートナー自らがキャリアを追求できる革新的制度。22年春からは高校生のアルバイト採用および高等学校卒業見込み者の正社員登用(22年4月入社)を一部地域でスタート。22年1月1日からは社員パートナーの定年年齢の引き上げを行う。

2021年12月に開業するスターバックスコーヒーの「皇居御外苑 和田倉噴水公園店」

4つ目はサステナビリティ―に重点を置いた新店舗の「皇居外苑 和田倉噴水公園店」のオープン。同店舗は環境負荷低減に特化した店として、店内で顧客が使用するための手洗い水の循環利用を行うのをはじめ、国産木材の採用や店内利用にはリユース可能なグラスやマグでのドリンク提供を基本とし、カップのシェアリングプログラムのテスト導入や給水スポットの設置などを行う予定だ。