購入時期は分散傾向に 百貨店のランドセル商戦2027
女子はラベンダーやピンク、男子はブラックの人気が高い(写真はそごう千葉店)
2027年入学に向けた百貨店のランドセル商戦が本格化した。商戦の立ち上がり時期は早期化が進むが、ピークは変わらずゴールデンウィークとお盆だという。むしろ「受注生産の商品が多いため、じっくりと検討して8~9月に買う方も多い」と各社のランドセルバイヤーは語る。各社は百貨店ならではの高機能・高品質なラインナップを武器に、拡販を目指す。
検討開始は年々早期化、購入は5月と8月がヤマ
ランドセルの購入のピークは長年お盆(8月)だったが、2010年代に4~6月の購買が増加。ランドセル工業会の調査によると、22年に初めて5月の購入者数が8月を上回ったという。以降も5月が首位だが、8月は2位を維持し、ゴールデンウィークとお盆という2つのヤマがある状態が続いている。
一方、メーカーによる情報発信や、消費者が検討を始める時期はさらに早まっている。メーカーによるカタログの配布や展示会、ショールームの展開は1~2月にスタート。同会の調査によると、26年入学の子供がいる家庭の検討開始時期は、4月がもっとも高く、次点が前年12月だった(下図)。比較検討に時間を掛ける家庭が増えているのが見て取れる。

一般社団法人日本鞄協会ランドセル工業会による、2026年4月に小学校に進学する児童がいる家庭のの検討開始時期
数量限定の商品は早期の購入が必要だが、現在百貨店では、在庫を抱えるリスクのない受注生産品が大半だ。受注期間中(多くは9月まで)であれば品切れの心配がないため、特に百貨店では購入時期が分散化する傾向にある。