2026年03月25日

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インバウンド売上げ減が継続も、国内は春物衣料に動き


大手百貨店4社の2月売上高は、三越伊勢丹が5.7%増と増収となり、高島屋が2.5%減、大丸松坂屋百貨店が0.4%減、阪急阪神百貨店が0.2%減と3社が減収だった。免税売上げは、中国による「訪日自粛要請」の影響などにより、大丸松坂屋百貨店が16.5%減、高島屋が13.0%減と、どちらも減収だった。

高島屋(国内百貨店子会社含む)の売上高前年比は2.5%減で、店頭に限ると2.1%減だった。免税売上高は13.0%減、免税を除いた店頭売上高は0.0%だった。国内客は、バレンタイン催事「アムール・デュ・ショコラ」が堅調に推移したことや、中旬以降に春物衣料や雑貨に動きがみられ、既存店対比では前年を上回った。インバウンド客は、中国による「訪日自粛要請」の影響などもあり、前年を下回った。

店舗別では11店舗のうち、大宮(5.1%増)、京都(4.2%増)、泉北(3.7%増)、高崎(2.9%増)、横浜(1.8%増)、岡山(0.4%増)の6店舗が増収だった。主要5品目は、身の回り品(1.5%増)がプラス、衣料品(5.9%減)、家庭用品(5.7%減)、食品(3.7%減)、雑貨(0.5%減)がマイナスだった。

三越伊勢丹(国内グループ百貨店含む)の売上高前年比は5.7%増で2カ月連続で増収となった。お得意様招待会「丹青会」(26年は2月6~8日、25年は1月31日~2月2日開催)、春節休暇期間(26年は2月15~23日、25年は1月28日~2月4日)が月ずれした中でも、三越伊勢丹計が8.5%増、国内百貨店計が5.7%増と好調を継続した。

国内識別顧客の売上高は、前年比で2桁伸長を継続した。伊勢丹新宿本店で開催した丹青会の初日売上高は50億円を超え、同社史上最高の単日売上げを更新した。人とデジタルの力による利用拡大(客単価向上)、生涯顧客化の取り組みが持続的な成長につながった。

海外客の売上高は、海外顧客向けアプリ(MITSUKOSHI ISETAN JAPAN)や海外外商といったCRMの効果がみられ、中国本土・香港の渡航自粛の影響があるものの、その他の地域の顧客が大きく伸長し、全体をカバーした。

店舗別では、新宿(14.7%増)、新潟(7.8%増)、日本橋(4.5%増)、岩田屋(3.2%増)、高松(0.5%増)が前年を上回った。主要5品目は、雑貨(10.8%増)、衣料品(8.2%増)、身の回り品(3.0%増)がプラス、家庭用品(0.7%減)、食品(0.6%減)がマイナスだった。

大丸松坂屋百貨店(関係百貨店を除く)の売上高は前年比0.1%減、関係百貨店を含めた百貨店事業合計は0.4%増とマイナスだった。免税売上高は16.5%減、客数は27.4%減、客単価は15.1%増となった。国内売上高(免税売上げの本年・前年実績を除く)は4.2%増だった。店舗別では神戸(8.2%増)、名古屋(7.7%増)、高槻(4.9%増)、静岡(4.8%増)、須磨(2.5%増)、京都(1.7%増)、札幌(1.6%増)がプラスだった。

主要5品目は、身の回り品(4.5%増)、食品(2.5%増)、衣料品(0.4%増)がプラスとなり、家庭用品(6.8%減)、雑貨(2.9%減)がマイナスだった。品目別では、婦人服・洋品(0.9%増)は、梅田店の大型改装に伴う売場面積縮小による影響があったものの、外商顧客向け催事の好調などによりラグジュアリーブランドが売上げを伸ばしたほか、気温上昇に伴い春物衣料品が動いたことなどからプラスとなった。紳士服・洋品(3.8%減)は、ブルゾンなどの春物衣料品が動き始めたものの、梅田店の大型改装に伴う売場面積縮小による影響が大きく、前年を下回った。身の回り品は、婦人靴やハンドバッグが好調に推移した。雑貨は、外商売上げの好調により美術・宝飾品が売上げを伸ばしたものの、訪日外国人の減少により化粧品が前年を下回ったことなどから、全体でもマイナスとなった。食品は、バレンタイン商戦が好調に推移し、菓子が大きく売上げを伸ばした。

阪急阪神百貨店の売上高前年比は、15店舗のうち7店舗がプラスで、全店計は0.2%減だった。阪急本店は4.1%減、阪神梅田本店は26.3%増だった。支店は宝塚阪急(8.9%増)、川西阪急スクエア(6.3%増)、阪神・にしのみや(3.3%増)、高槻阪急スクエア(2.5%増)、大井食品館(2.3%増)、西宮阪急(0.3%増)がプラスだった。

主要5品目は、食品(1.9%増)、雑貨(1.5%増)、衣料品(0.9%増)がプラスとなり、家庭用品(8.7%減)、身の回り品(8.0%減)がマイナスだった。