2025年11月 主要百貨店大手6社 売上速報
注)文章は全て百貨店の発表によるもの
高島屋
| 大阪店 | 7.1 |
| 堺店 | ▲1.2 |
| 京都店 ※1 | 6.0 |
| 泉北店 | 0.7 |
| 日本橋店 | 3.0 |
| 横浜店 | ▲1.4 |
| 新宿店 | 0.9 |
| 玉川店 | 8.5 |
| 大宮店 | 2.8 |
| 柏店 ※1 | 0.8 |
| EC店 | 15.5 |
| ㈱高島屋 各店計 | 3.7 |
| 岡山高島屋 | ▲0.9 |
| 高崎高島屋 | 0.9 |
| 国内百貨店 計 | 3.5 |
※1.京都店の売上高は「洛西店」、柏店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン おおたかの森店」を含む。
売上高は前年比3.5%増で、4カ月連続のプラスとなった。免税売上高は3.1%減、免税を除いた店頭売上高は4.4%増だった。国内顧客は気温の低下に伴い、コートなどの冬物衣料に動きがみられたことで前年を上回った。インバウンド顧客は、化粧品、婦人服などは前年を上回ったが、ラグジュアリーブランドをはじめとする高額品がマイナスとなった影響が大きく、前年を下回った。
店舗別は、EC(15.5%増)、玉川(8.5%増)、大阪(7.1%増)、京都(6.0%増)、日本橋(3.0%増)、大宮(2.8%増)、新宿(0.9%増)、高崎(0.9%増)、柏(0.8%増)、泉北(0.7%増)が前年を上回った。商品別(同社分類)は、紳士服、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、子供情報ホビー、スポーツ、食品、食堂がプラスだった。
大丸松坂屋百貨店
| 大丸心斎橋店 | 17.7 |
| 大丸梅田店 | ▲1.4 |
| 大丸東京店 | 4.0 |
| 大丸京都店 | 0.7 |
| 大丸神戸店 | 6.1 |
| 大丸須磨店 | 2.0 |
| 大丸芦屋店 | 7.8 |
| 大丸札幌店 | 2.2 |
| 大丸下関店 | 2.7 |
| 松坂屋名古屋店 | 1.9 |
| 松坂屋上野店 | ▲1.6 |
| 松坂屋静岡店 | 3.5 |
| 松坂屋高槻店 | 1.3 |
| 店 計 | 4.7 |
| 法人・本社等 | 15.0 |
| 大丸松坂屋百貨店 合計 | 5.1 |
| 博多大丸 | ▲6.7 |
| 高知大丸 | 3.4 |
| 百貨店事業 合計 | 4.2 |
売上高は、大丸松坂屋百貨店合計で5.1%増、関係百貨店を含めた百貨店事業合計も4.2%増と、4カ月連続でプラスだった。休日数が対前年2日増だったことに加え、訪日外国人売上げや外商売上げが好調を持続したほか、気温の低下に伴い秋冬物衣料品が活発に動いたことなどがプラスの要因となった。
店舗別では、15店舗のうち心斎橋(17.7%増)、芦屋(7.8%増)、神戸(6.1%増)、東京(4.0%増)、静岡(3.5%増)、高知(3.4%増)、下関(2.7%増)、札幌(2.2%増)、須磨(2.0%増)、名古屋(1.9%増)、高槻(1.3%増)、京都(0.7%増)が前年実績を上回った。外商売上げが好調な心斎橋は前年比2桁増だった。
大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高(速報値)は、13.6%増、客数は9.9%増、客単価は3.4%増だった。
大丸松坂屋百貨店の店計売上(法人・本社等の本年・前年実績を除く)は前年比4.7%増、うち国内売上高(免税売上高の本年・前年実績を除く)は同3.3%増となった。大丸松坂屋百貨店合計(既存店)の免税売上高は19年比95.5%増、18年比95.6%増だった。
三越伊勢丹
| 伊勢丹新宿本店 店頭 | 1.5 |
| 三越日本橋本店 店頭 | 4.0 |
| 三越銀座店 | ▲1.4 |
| 伊勢丹立川店 | 0.6 |
| 伊勢丹浦和店 | ▲1.8 |
| 三越伊勢丹 計 | 1.4 |
| 札幌丸井三越 | ▲4.3 |
| 函館丸井今井 | ▲6.7 |
| 仙台三越 | ▲5.7 |
| 新潟三越伊勢丹 | 1.9 |
| 静岡伊勢丹 | 3.4 |
| 名古屋三越 | ▲4.3 |
| 広島三越 | ▲16.4 |
| 高松三越 | 3.1 |
| 松山三越 | ▲18.6 |
| 岩田屋三越 | 3.0 |
| 国内グループ百貨店 計 | ▲1.1 |
| 国内百貨店 計 | 0.6 |
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売上高前年比は、新宿、日本橋がけん引した三越伊勢丹計は1.4%増と3カ月連続で前年を上回った。国内百貨店計は0.6%増となり、4カ月連続で前年を上回った。
気温の低下とともに、カシミヤなどの上質素材のコートやセーター、ブルゾンといったシーズンアイテムが堅調に推移した。商品供給力に強みのある高額時計についても、国内顧客・海外顧客ともに売上高が大きく伸長。国内顧客は同社とつながりの深い識別顧客がけん引した。海外顧客は海外外商を中心に“同社と繋がった個客”の売上げが伸長しており、海外顧客向けアプリも含めたCRM戦略の効果・必然性が高まっている。
松屋
| 銀座店 | ▲1.2 |
| 浅草店 | ▲22.7 |
| 銀座本店(銀座店、浅草店合計) | ▲2.2 |
銀座店の売上高は、前年対1.2%減となった(浅草店を含めた銀座本店では、約2%減)。中国政府の呼びかけによる日本への渡航自粛の影響については免税売上高が前年比約15%減に留まるなど、現段階では大きく見受けられなかった。ただし、年末年始や春節といった今後のオケージョンなどの買上動向は要注視となる。銀座店全体に占める免税売上高のシェアは37%(前月より約10ポイント減)となったが、免税売上高を除く国内顧客の売上高は前年比9.5%増と高伸し、館全体を強くけん引した。
阪急阪神百貨店
| 阪急本店 | 0.7 |
| 阪神梅田本店 | 23.3 |
| 支店計 | 2.8 |
| 全店計 | 3.6 |
阪急本店の大型改装に伴う売場閉鎖の影響が継続するが、国内売上高は前年を上回り、都心店計、郊外店計、全店計いずれも前年の売上高を上回った。免税売上高は前年をやや下回った。中国からの訪日客の免税売上高は月間としては前年を上回ったが、日中関係の緊張の高まりの影響もあり、後半は海外VIP顧客以外のツーリスト客の売上高が約2割減と前年を大きく下回った。
段階的に改装を実施していた阪神梅田本店は、地下1階と1階の食品フロアがリニューアルオープンし、全国各地のローカルフードの品揃え拡充や、全国初出店ブランドなど話題性の強化により、食品物販の売上高が約2割増と前年を大きく上回った。店舗全体としても前年売上高に対し約2割増と高伸した。
阪急本店は、6階のフロア全体の閉鎖など、全館の大型改装に伴う売場縮小の影響が継続したが、国内売上高は前年を上回り好調だった。店舗全体として、同月の売上高で2カ月連続過去最高を更新した。
最高気温が20℃を下回る日が増え、ジャケットやコートなど秋冬の衣料が好調に推移し、モードファッションでは約3割増、コンテンポラリーファッションでは約2割増と、売上高が前年比でそれぞれ高伸した。アクセサリーは引き続きブライダルニーズが好調で、前年比約1割増と大きく伸びた。100万円以上の高額品の売上高は、前年比約1割増と高伸し、全体の売上高を下支えした。
近鉄百貨店
| あべのハルカス近鉄本店単独 | 3.1 |
| (あべのハルカス近鉄本店Hoop等を含む) | 2.2 |
| 上本町店 | 0.1 |
| 東大阪店 | 6.5 |
| 奈良店 | ▲0.8 |
| 橿原店 | ▲0.7 |
| 生駒店 | 2.0 |
| 和歌山店 | 1.7 |
| 草津店 | 3.8 |
| 四日市店 | ▲0.6 |
| 名古屋店(近鉄パッセ) | ▲30.9 |
| 合計 | 0.8 |
あべのハルカス近鉄本店では、例年より早期に装飾展開したクリスマスフェアが奏功し、婦人服、婦人洋品、子供服、食品が好調で、全体の売上高が前年比3.1%増となった。各階で展開したクリスマスマルシェやポップアップなども好評で、入店客数も前年比1.7%増だった。
商品別では、クリスマス関連商品を中心に洋菓子が高伸した。気温の低下に伴い、婦人服のコートやジャケットのほか、手袋など防寒具が好調に推移した。
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《東京各店(18店)/横浜各店(7店)/名古屋各店(5店)/京都各店(4店)/大阪各店(5店)/神戸各店(2店)/北海道各店(5店)/東北各店(7店)/関東各店(29店)/中部各店(6店)/近畿各店(9店)/中国各店(12店)/四国各店(4店)/九州・沖縄各店(14店)》
③全国百貨店75社・170店舗の現有勢力詳細名簿(オリジナル調査)
収録企業《北海道(4社5店)/東北(9社10店)/関東(16社35店)/東京(14社25店)/中部(15社20店)/近畿(10社40店)/中国・四国(14社19店)/九州・沖縄(12社16店)》
収録項目《企業概要/店舗概要/従業員数/2024年度主要経営指標/役員およびその職掌/2025年度経営重点目標/売上推移/顧客動員状況/立地環境/2024年年間商品別売上動向/外商/友の会/その他》