京王百貨店新宿店、しげの秀一POP UP STOREを初開催 「頭文字D」など
©しげの秀一 / 講談社
京王百貨店新宿店では、7月9日まで地下1階on the Cornerにて「しげの秀一POP UP STORE」を初開催している。同店では、新規顧客獲得、客層拡大に向けた取り組みの1つとして、食をはじめとした趣味や幅広い世代から根強い人気を集めるキャラクターイベントなどの開催を強化している。漫画家のしげの秀一氏の作品は幅広い世代に愛されていることから、顧客はもちろん百貨店利用が少ない若年層にも訴求していくことが今回の狙いだ。
しげの秀一氏は、バイク漫画「バリバリ伝説」や公道最速バトルを題材とした「頭文字D」、「頭文字D」の近未来の世界観という設定で繰り広げられる「MFゴースト」と、「最速」を目指す若者たちを描いてきた。「バリバリ伝説」は1980年代にバイクブームをけん引し、「頭文字D」は1990年代後半から2000年代にかけて走り屋ブームを巻き起こし、社会現象にもなった作品だ。
ぜひ立ち寄りたい、迫力のフォトスポット©しげの秀一 / 講談社
京王百貨店新宿店ファッション・ライフスタイル営業部MD第4担当課長中村亮氏は「各地で開催されていた『しげの秀一原画展』が幅広い世代から好評だと取引先を通じて聞いていたこともあり、企画を立ち上げた」と語る。「 6月26日の開催初日は、開店から男性ファンをはじめ、推し活として楽しんでいる若い世代の女性ファン、30代と60代の親子で楽しんでいる方々が多く見受けられた」(中村氏)。
店内に集う人々から、この企画に老若男女が関心を寄せる様子が伺える
会場には氏の代表3作のオリジナルグッズ70点が並び、迫力あるイラストのフォトスポットも登場し、その世界観が楽しめる。「30~70代と幅広い世代の方々に来店いただき、トレーディンググッズやフォトスポットで楽しんでいただけていた」(中村氏)。A5サイズのポスターカード15枚が入ったセットや8種類のトレーディングアクリルスタンド、Tシャツなどファン必須のアイテムが満載だ。特に「複製原画の受注販売は注目を集め、初日から想定以上の受注をいただき好評だった」(中村氏)。
しげの秀一氏ファンでなくとも氏の漫画の魅力に触れられる
同店では地下1階on the Cornerにて、5月15日~27日まで「世界名作劇場マーケット」が、6月12日~24日まで「キャプテン翼原画展~FINAL そして未来へ!~POP UP STORE」が開催された。7月8日までは7階大催事場で「ザ・ドリフターズ展」が開催されている。いずれも幅広い世代の関心を集める企画だ。次回以降に予定されているイベントも楽しみに待ちたい。
(北野智子)