2025年11月01日

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コーセー、持株会社以降に伴う新経営陣を発表 社長にコーセーの澁澤常務

コーセーホールディングスの社長に内定した渋澤宏一氏

コーセーは31日、来年1月1日付での持株会社体制移行に伴う、新経営陣を発表した。持株会社コーセーホールディングスの代表取締役社長兼グループCOOにはコーセーの澁澤宏一常務取締役が、代表取締役会長兼グループCEOには同じく小林一俊社長が、それぞれ就任。取締役副社長にはアルビオンの小林章一社長が、常務取締役にはコーセーの齋藤匡司社長室コーポレートアドバイザーが、社外取締役には張秋華氏が就く。いずれも来年3月27日に開催予定の株主総会および取締役会を経て正式に決定する。創業家出身でない社長は初めて。

澁澤氏は国内での営業やマーケティングの部門を経て、中国で現地法人の董事長として経営に携わるなど、国内外で豊富な経験を有する。加えて、経営企画部門の責任者としてグループの中長期戦略の立案、経営管理体制の構築を主導。経理や総務、法務、人事、品質保証などを統括し、カバナンスやコンプライアンス、リスクマネジメントの高度化にも尽力してきた。

小林氏は約20年間に亘り、コーセーの社長を務めてきた。近年はブランドポートフォリオの再構築、開発・生産体制の強化、海外市場でのプレゼンスの向上などに取り組み、成果を上げている。今後は「会長として新社長を支え、経営の両輪としてグループ全体の発展と企業価値のさらなる向上を推進していく」(同社)という。

なお、現在のコーセーは来年1月1日付で一部を除く全ての事業を完全子会社のコーセー分割準備会社に承継した上で、商号をコーセーに変更。新会社のコーセーの代表取締役社長には、現コーセーの田中慎二取締役が、代表取締役副社長には同じく小林孝雄専務取締役が就く。現コーセーの小林一俊社長は取締役会長を務める。

澁澤宏一(しぶさわ・こういち)氏略歴

1960年10月31日生まれ、65歳。東京都出身

1984年3月立大社会学部卒

1984年4月コーセー入社

2010年3月経理部長

2011年3月執行役員

2013年6月取締役

2018年6月常務取締役