コスメデコルテ、化粧水「ユースパワーエッセンスローション」発売 プレステージ市場へ攻勢
コスメデコルテ独自の「黒麹発酵エキス」を62%配合した
コーセーは9月16日、プレステージブランド「コスメデコルテ」で化粧水「ユース パワー エッセンス ローション」を発売する。容量は150mlで、価格は1万6500円。潤い、乾燥小じわ、くすみ、透明感、キメ、毛穴など多様な肌悩みをケアする。同ブランドはハイプレステージ市場のシェア拡大を重点戦略としており、その成長エンジンにしたい考え。
多機能、単品ニーズに応える
開発の背景として、コスメ市場では時短や効率性、1本で効果を実感できる「高機能ニーズ」が高まっていることが挙げられる。スキンケアをシリーズで揃えるのではなく、アイテム単位で自分に合ったものを選ぶ傾向も拡大している。
他方でコスメデコルテでは、ブランドの顔となる商品を育てる「シグネチャー戦略」を推進している。同戦略は美容液、化粧水、乳液、クリーム、ファンデーション、口紅、フェイスパウダー、髪の導入美容液という8つの重点領域がある。順次発売・強化しており、同商品の発売が最後の「化粧水」に当たる。「いよいよ最後のピースとなる化粧水がラインナップに加わる」とデコルテ事業部藤永あすかブランドマネージャーは語る。
また、コスメデコルテはハイプレステージ市場の攻略を重点戦略に据えている。2021年に美容液「リポソーム アドバンスト リペアセラム」を発売、23年にはラグジュアリーライン「AQ」を刷新しており、同商品はそれに続く立ち位置だ。
独自成分「黒麹発酵液」とリポソーム技術を利用
ユース パワー エッセンス ローションは、独自開発した天然由来成分「黒麹発酵液」を62%配合。秋田産白色玄米「淡雪こまち」を黒麹菌「ACT D1597」を用いて発酵、抽出したもので、470種類以上のアミノ酸、ペプチド、ビタミンなどを豊富に含み、肌本来の健やかさを保つ。
独自成分を角層深くに行き渡らせるため、同社の長年のリポソーム研究を活用した「多重層バイオリポソーム美容液」を37%配合する。水溶性成分のデリバリー機能に優れ、有用成分を肌の隅々まで届ける。
多重層バイオリポソーム美容液には、黒大豆豆乳発酵液などの成分を組み合わせた独自の複合成分「YOUTH POWER COMPLEX」を配合している。YOUTH POWER COMPLEXは細胞の若さ維持遺伝子(EFEMP2)の減少を抑制し、老化細胞の発生を阻止する。
こうした機能を踏まえ、商品のコピーは「肌運命の軌道修正。」とした。若々しさの分岐点にアプローチするエイジングケア化粧水として訴求する。
(都築いづみ)