2021年11月28日

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2020年10月 SC・チェーンストア・コンビニ売上高

SC キーテナントはプラスも、2.4%減に

日本ショッピングセンター協会が調査した10月の既存SC売上高前年比は2.4%減となり、前月(21.6%減)よりも大幅に改善したものの、13カ月連続減だった。同協会では「前年が消費増税による買い控えと大型台風などによる集客減で大幅なマイナス(8.3%減)だった反動もあり、小幅なマイナスにとどめた」と総括している。

テナントとキーテナント別では後者が健闘。キーテナントは2.3%増となり、前年に百貨店を中心に大幅なマイナス(10.8%減)だった反動が影響した。テナントは3.5%減。前月と比較すると、「Go Toトラベルキャンペーン」に東京都が発着対象に加わったことによって消費者の広域移動が促進され、加えて映画の話題作のヒットによる集客増もあり回復傾向が見られた。

立地別・地域別では、全9地域のうち、北海道以外の地域では前年比プラスもしくは一桁台のマイナスにとどまった。北海道は新型コロナウイルス感染者の急増が影響し、10%超のマイナスだった。

業種別の動向では、サービス業が映画「鬼滅の刃」の記録的ヒットによりシネマが好調。気温が低めだったこともあり、秋冬物衣料が動いた。飲食は厳しい状況が続いているが、ランチタイムでは回復傾向が見られた。

 

チェーンストア 食品、衣料品、住関品の3部門が全てプラス

日本チェーンストア協会が調査した10月のチェーンストア総販売額(56社・1万871店)は、1兆486億円余で、店舗数調整後の前年比は2.8%増となり、前月のマイナス(4.6%減)から再びプラスに転じた。主力の食品だけでなく、衣料品、住関品の主要3部門がいずれもプラスだった。

テレワークなどによる内食化需要の高まりを背景に食品は引き続き好調で、10カ月連続増。農産品、畜産品、水産品、惣菜、その他食品の全5部門が全てプラス。特に農産品、畜産品、水産品は、いずれも前月に続き店舗数調整前で二桁伸長する程の好調ぶり。農産品では野菜類がカット野菜含めて概ね好調。畜産品も牛肉、豚肉、鶏肉共に好調で、鶏卵やハム・ソーセージも順調な売れ行きだった。水産品は刺身や干物が概ね堅調。

これまで低迷が続いていた衣料品がプラスに転じた。紳士服、婦人服はマイナスだったものの、その他衣料がけん引。パジャマ、肌着、リラクシングウエア、男・女児ロングパンツ、子供服、ベビー服、帽子などが動いた。

住関品も食品同様に主要5部門が全てプラス。中でも医薬・化粧品と家具・インテリアが好調。前者ではハンドソープ、除菌ジェル・シート、マスク、ハンドクリーム、台所洗剤、衣料洗剤、芳香剤などが動いた。後者はワークチェア、デスク、寝具・寝装品、敷パッド、敷物、カーテン、インテリア用品などが好調だった。

 

コンビニ 来店客数が8カ月連続減も、平均客単価は13カ月連続増

日本フランチャイズチェーン協会が調査したコンビニエンスストアの10月売上高は、全店(7社・5万5872店、店舗数前年比0.4%増)が9141億円余、前年比2.8%減となり、前月(3.1%減)よりもマイナス幅がやや改善したものの、8カ月連続減。既存店は8731億円余、同4.3%減となり、前月(3.0%減)よりもマイナス幅が広がり、全国同様に8カ月連続減だった。

同協会では「たばこ税増税前の駆け込み需要の反動や、在宅勤務・外出自粛などが続き来店客数に影響を及ぼしたため」と総括している。

来店客数は全店が9.5%減で、既存店が10.5%減となり、共に8カ月連続減を強いられたが、前月(全店10.6%減、既存店11.1%減)よりもマイナス幅はやや改善した。

対して平均客単価は前年実績を上回り、13カ月連続プラス。全店が7.3%増の668円超(前月8.3%増、683円超)、既存店が6.9%増の671円超(同9.0%増、686円超)となり、前月よりも伸長率はダウンしたものの、依然として高い水準で伸びている。引き続き生鮮食品、惣菜、冷凍食品、スイーツ、酒類、マスクなどの衛生用品が好調に推移したことが単価増につながった。