2024年11月07日

パスワード

購読会員記事

野村不動産 サービス特化の施設「ミーフル」シリーズ 3月開業

野村不動産は、サービスに特化した商業施設の新ブランド「MEFULL(ミーフル)」シリーズを展開する。3月に大阪府大阪市に「ミーフル茶屋町」を開業し、以降も8月に「ミーフル浦和」(埼玉県さいたま市)、来春に「ミーフル千歳鳥山」(東京都世田谷区)、来夏に「ミーフル藤沢」(神奈川県藤沢市)と続く。ミーフルは「健康・学び・くらし」のサービス業種を主体としたテナント構成が特徴。同社の商業施設のノウハウを活かし、女性や子供にも安心して利用してもらえるような、清潔で品格のある施設を目指すという。

 

第1弾となるミーフル茶屋町は、西日本最大級の商業地である大阪駅、梅田駅エリアの中でも若者向けの商業施設、大学、美容系専門学校が集まる茶屋町エリアに構える。3月から順次テナントが開業し、4月16日にグランドオープンする。

 

ターゲット層を感度の高い20~40代女性に据え、フィットネスや美容室などのビューティー系サービスを集積する。地下1階にはバー、1階にはコンタクトレンズ・ケア用品販売店と眼科診療所、2階には美容室、3階にはデンタルクリニック、4階には美容外科と美容皮膚科のクリニック、5階にはヘアメイクなどの美容サロン、6階と7階は女性専用のボディメイクスタジオが入る。

 

ミーフルが生まれた経緯として、近年のトレンドがモノ消費からコト消費に移り変わっていることが挙げられる。また、働き方改革などによって時間の使い方が変化する中、1カ所で多様なサービスを受けられるようにすることで、効率的なライフスタイルの実現に寄与する。

 

野村不動産の開発ノウハウを活かし、安心、安全、清潔な施設作りと管理を行い、周辺の築古、雑多な施設との差別化を図る。ミーフル浦和からはクッション性の高い床材やバリアフリー手すりなどを階段に設置する。環境にも配慮し、クリーン電力を採用し、省エネビル認証であるBELSやDBJグリーンビルディング認証を取得する。

 

今後は首都圏や札幌市、仙台市、中京エリア、京阪神エリア、福岡市で展開し、駅から至近距離の立地に構える。野村不動産は、飲食に特化した都市型商業施設の「GEM」シリーズを2012年から展開し、現在15棟を運営。買い物や飲食などデイリーユースの店舗を集積した「SOCOLA」シリーズも始動しており、3月に開業予定の第1弾「SOCOLA若葉台」をはじめ、今年で3物件のオープンを予定する。