2024年12月04日

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2024年1月 東京・大阪地区百貨店売上高

29カ月連続プラス。主要5品目は全てプラスで雑貨は2桁増、化粧品が高伸長

日本百貨店協会の調査によれば、東京地区百貨店(12社・22店)の1月売上高は1353億円余で、前年比(店舗調整後)は6.7%増と29カ月連続でプラス、入店客数は7.8%増と13カ月連続のプラスだった。新型コロナウィルス5類移行後の初商は入店客の増加もあり堅調に推移し、インバウンドの増勢も売上げ全体を押し上げた。2020年比で4.7%増、19年比で2.2%増と、4カ月連続でコロナ前の水準を上回る業績だった。

3カ月移動平均値は、直近の11~1月が7.4%増、10~12月が7.8%増、9~11月が8.1%増、8~10月が8.1%増、7~9月が9.6%増、6~8月が10.8%増と伸長が継続している。

商品別では、主要5品目全てプラスとなった。主力の衣料品(4.2%増)は28カ月連続のプラスで、暖冬の影響でコートなどの重衣料は低調だったが、ジャケットやブルゾン、ニットなど春先まで着用できるアイテムが好調だった。婦人服・洋品は16.8%増と伸び率が高かった。クリアランスセールは規模縮小の傾向もあり振るわなかったが、その半面プロパー商材が売上げをけん引した。

身の回り品は8.1%増と29カ月連続のプラス。ラグジュアリーブランドは、引き続きインバウンド需要もあり好調に推移し、婦人靴ではパンプスの動きが良かった。雑貨(12.8%増)も29カ月連続のプラスだった。中でも化粧品は27.2%増と高伸長で、国内外共にスキンケア、メイクアップいずれも好調だったほか、各ブランドの新作にも動きがみられた。

食料品(1.6%増)は2カ月ぶりにプラスに転じ、菓子が7.7%増と好調だった。年始やインバウンドの手土産需要のほか、バレンタイン商戦も活況で、限定商品や催事場でのイートインや試食を再開したことで、顧客の店頭回帰につながった。イベントなども好評で、年初は順調な滑り出しを見せた。