2024年04月28日

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2023年11月 東京・大阪地区百貨店売上高

27カ月連続プラス、食品が4カ月ぶり好転

日本百貨店協会の調査によれば、東京地区百貨店(12社・22店)の11月売上高は1519億円余で、前年比(店舗調整後)は9.7%増と27カ月連続でプラス、入店客数は11.9%増と11カ月連続のプラスだった。中旬以降の気温低下に伴い冬物の売れ行きが伸び、高付加価値商材や免税売上げの増勢が全体をけん引した。新型コロナウィルス禍の影響がない2018年比でも1.8%増と2カ月連続のプラスとなった。

3カ月移動平均値は、直近の9~11月が8.1%増、8~10月が8.1%増、7~9月が9.6%増、6~8月が10.8%増、5~7月が10.1%増、4~6月が9.8%増。2桁前後の伸びが続いた。

商品別では、主要5品目のうち家庭用品を除く4品目がプラスとなった。主力の衣料品は26カ月連続の伸長で12.5%増。コートやアウター、手袋、マフラー、帽子など防寒商材が伸長した。

身の回り品は16.2%増で27カ月連続のプラス。ラグジュアリーブランドがインバウンド需要もあり好調を維持し、18年比で22.7%増と高伸した。雑貨は11.1%増と27カ月連続のプラスで、化粧品はスキンケアやフレグランス、クリスマスギフトなどが好調に推移した。

食料品は3.3%増と、4カ月ぶりにプラスに転じ、特に和洋菓子が好調だった。年末年始にかけて大容量のオードブルやクリスマスケーキ、おせちを複数個予約する動きがあった。