2024年10月12日

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2019年11月東京地区百貨店売上高 4.7%減 家電は6カ月連続増 食品と家庭プラス 

売上 

東京地区百貨店(12社・25店)の11月売上高は1423億円余で、前年比(店舗調整後)は4.7%減となり、前月(19.0%減)から大幅に改善したものの、消費増税による駆け込み需要の反動減が続いた。店頭(構成比90.0%)は5.2%減(前月19.1%減)、非店頭が0.3%減(同18.6%減)。入店客数も、食品催事や販促策、改装などが集客に寄与して、前月(10.5%減)に比べ改善したものの、3.1%減となり、2カ月連続減だった。

 

主要5品目では、食料品(1.5%増)と家庭用品(15.2%増)がプラスに転じた。食料品では、中食志向の高まり、歳暮、おせちやクリスマスケーキの予約などが好調で、惣菜(3.8%増)と菓子(3.1%増)が牽引。家庭用品では家電(255%増)が法人需要によって3.5倍超も伸び、6カ月連続増。

 

対照的に前月が大幅減だった雑貨(前月25.8%減)と身のまわり品(同25.5%減)は、引き続き高額品を中心に伸び悩み、共に二桁減。雑貨は化粧品も二桁近いマイナス。衣料品は、天候与件から月前半にコートやブルゾン、ニットなど防寒品が苦戦した。