2024年07月15日

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「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」2022年度の売上高が過去最高更新

約240店舗からなり、店舗総面積は約4万2000㎡を数える「軽井沢・ショッピングプラザ」

※2023年4月20日付で修正しました

西武リアルティソリューションズが保有・運営する大型ショッピングモール「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」は、2022年度に過去最高となる売上げを記録した。上期までコロナの影響が出ていたものの、イベントの開催や情報発信などが功を奏した。23年度は買い物以外でも楽しめるイベントを続けるとともに、施設のブランディングを見直し、「FEEL 軽井沢(心おどる感動を)」をテーマに新しい体験の発信地となって、攻めのスタンスを貫く。

軽井沢・プリンスショッピングプラザは、ホテル、ゴルフ場、スキー場、ショッピングモールなど多様なリゾートライフを提案する「プリンスグランドリゾート軽井沢」の中核機能を担う。1995年7月の1期に「ウエスト」を開き、97年7月の2期で完成した「イースト」でアウトレット業態を立ち上げ、日本のアウトレットブームの先駆けとなった。

99年7月の3期増床で約30店舗からなる「ニューウエスト」、00年12月の4期増床で約40店舗からなる「ニューウエストⅡ」と「軽井沢味の街」、04年4月の5期増床で50店舗を集積した「ニューイースト」がオープン。08年11月の6期増床で設けた「ニューイーストガーデンモール」には、ラグジュアリーブランドが登場した。そして14年7月の7期では「3世代で快適に楽しく過ごせるショッピングモール」をコンセプトに、開業以来最大規模の増床を実施。ショッピングエリアを約8600㎡に拡大、約1200㎡のフードコートを新設した。

一連の増床によって、現在の軽井沢・ショッピングプラザは店舗数が約240、店舗総面積が約4万2000㎡。世界のトップブランドを揃えた国内最大級のリゾート型ショッピングモールだ。増床に伴い売上げも99年度から100億円台に乗り、01年度には200億円台、08年度からは300億円台、14年度からは400億円台と伸ばし、17年度には500億円を突破。18年度には過去最高となる535億円を計上した。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響が出た19年度からは2期連続で減収。19年度は前年比0.5%減の533憶円にとどめたが、20年度は同41.5%減の344憶円まで落ち込んだ。しかし、21年度には反転攻勢。21年度は同21.9%増の419億円、22年度は同29・2%増で541憶円に達し、18年度を上回る過去最高を記録した。

その22年度は「軽井沢らしさ」をテーマに自然を生かしたイベントの開催や情報発信に注力した。イベントでは、施設内に広がる「芝生のひろば」での熱気球搭乗体験、クラシックカーや最新モデルのEV車のミーティングイベントとアウトドア用品を展示した「軽井沢モーターギャザリング」、BMXショーなどが集客に貢献。また、SNSを活用した新たな客層へのアプローチ、スマートフォン向け公式アプリサービスにおけるデジタルマップの配信、フードコートの混雑状況のリアルタイム配信などが利便性を向上させた。

結果、上期はコロナの影響が尾を引き、売上げと客数の両方が伸び悩んだものの、下期は積極的なイベント、行動制限の緩和、全国旅行支援、インバウンド需要回復による買上げ単価のアップなどが下期の商戦に弾みを付け、過去最高を手繰り寄せた。

(塚井明彦)