2024年05月04日

パスワード

購読会員記事

SOCOLA塚口クロス、11月2日に開業

塚口さんさんタウン3番館跡地に開業する「SOCOLA 塚口クロス」(イメージ)

野村不動産と野村不動産コマースは11月2日、兵庫県尼崎市塚口さんさんタウン3番館跡地に「SOCOLA 塚口クロス」(以下、ソコラ塚口クロス)を開業する。ソコラは野村不動産グループが商業事業で手掛ける地域密着型商業施設で、6棟目で関西初進出となる。

ソコラ塚口クロスは、塚口さんさんタウン3番館を建て替えて建設される、野村不動産の分譲マンション「プラウド阪急塚口駅前」(421戸、うち分譲415戸)と商業施設で構成される複合施設の低層部分(地下1階~地上2階)に配される。

ソコラ塚口クロスの特徴としては、まず食品の強化。地域密着型の商業施設として、客の生活基盤を担う。地下1階には建て替え前からの「AEON FOOD STYLE」が再出店するほか、高品質グロッサリーストア「パントリー」、神戸発祥のベーカリー「CASCADE」、食パン専門店「乃が美」、オーガニック専門店「オーガニックプラザ」など、ラインナップは多彩だ。

次に、街の賑わいづくりへの貢献。1階が隣接する駅前広場や尼崎市が推進する「居心地がよく歩きたくなる駅前空間創出事業」とも連携していく。

ソコラ塚口クロスのフロアやゾーンの構成

3つ目は、プラウドの居住者の利便性向上。2階で接続される計画で、居住者は雨などの天候を気にせずに買い物できる。

各階の構成は地下1階がスーパーマーケット、地上1階が飲食や食物販、コンビニエンスストア、不動産店など、同2階はクリニック、携帯ショップ、保険、100円均一などで、3層・27店舗からなる予定だ。

塚口さんさんタウンとは、1978年に尼崎市初の第一種市街地再開発事業として開発された、3棟からなる複合商業施設。旧耐震基準の建物であるとともに、競合の変化による空室の増加などから、2014年に区分所有者が3番館の建て替えを表明した。15年には野村不動産が事業協力者として参画。尼崎市と駅前広場の環境整備に着手し、18年に解体された。

(塚井明彦)