2024年05月02日

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川辺、コットンやカシミヤを回収し再利用するプロジェクト始動

SDGs  川辺 

使用済みのタオルを回収し、コットンを新たなタオルの素材に再利用する「リボーンコットン」プロジェクト

川辺は、SDGsに対する取り組みを強化する。使用済みのコットンタオルやカシミヤ製品を回収し、再利用するプロジェクトをスタート。直営店や百貨店、専門店に専用ボックスを置いて回収し、それを再生した糸や廃材、残糸などを使ったタオルやストールを発売する。

コットンをリサイクルする「リボーンコットン」は、同社が属するタオル美術館グループが今春に始めた。回収したタオルは生地を細かくカットして梳きほぐし、わた状態にした後にバージンコットンと混ぜて糸にする。製造工程で出た廃材も使用する。今秋に「Disney」、「kate spade」、「おさるのジョージ」、「ドラえもん」の4ブランドから発売し、タオルハンカチ、ポーチなどを揃える。

回収ボックス(左)を店頭に設置する

今シーズンのカシミヤは、まず協力工場の残糸やサンプル品を再利用した製品が今秋に発売。同社のオリジナルブランド「felice regalo(フェリーチェ・レガーロ)」で、マフラー(1万7600円)、ストール(3万800円)、大判ストール(4万1800円)を展開する。回収したカシミヤを使った商品の販売は、来秋以降を予定する。カシミヤ100%の品質表示があれば、メーカー、ブランドを問わず回収の対象とする。回収したカシミヤは、コットンと同じく新毛とブレンドして使う。

川辺は「こうした手法によって、自然や資源を守りつつ、使用済みの製品が廃棄されずに新たな商品に生まれ変わる。無駄をなくす循環型の暮らしと持続可能な社会の実現を目指したい」と語った。