2024年04月20日

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丸井、錦糸町に「ミライロ」のリアル店舗を開業

丸井は7月1日、丸井錦糸町店の5階に、ユニバーサルデザインのコンサルティングを手掛けるミライロの初のリアル店舗「ミライロハウス TOKYO」をオープンする。

ダイバーシティ&インクルージョンに関する情報発信と交流の拠点となり、多くの方々のライフスタイルをアップデートするきっかけを提供することで、コンセプトである「ようこそ、みんなが心地いい未来へ。」を具現化したショップとなる。例えばミライロハウスTOKYOの参画企業であり、靴下などの製造販売を手掛けるナイガイでは、身体特性の違いにより靴下に妥協してきた人をはじめ、様々な人が満足できる商品やサービスを提供するため、ミライロハウスで多くの人々と寄り添い、「いつでも」良い商品やサービスを「体験」し購入できる居心地の良い場所を創る。またミライロハウスの来店客からの悩みや要望といった生の声を形にしていくことで、今までになかった新しい商品づくりに取り組む。

ミライロハウス TOKYOでは4つのきっかけを提供する。一つ目は「ふれる」で商品、サービスの体験やレンタルを行う。車いすの走行アシスト器具、視覚障がい者のサポートツール、情報保障機器の体験など、先進的なITデバイスや、生活を豊かにする商品、サービスが体験できる。一部の機器ではレンタルも行い、購入前のお試しや、高価な商品でも使用感を手軽に確かめることができる。

二つ目は「つながる」。著名人によるトークセッションや、コミュニティごとの交流会などを行い、新たな気づきや、自分の視点を変える出会いの場となるコミュニティを創出する。多様な人たちがそれぞれの価値観を共有し交流する会や、同じ悩みを持った人たちが集まり相談する会など、さまざまな形の繋がりづくりに取り組む。

三つ目は「学ぶ」で、ユニバーサルマナー検定や、手話講座の開催など、多様な視点を身につけられるセミナーを毎月開催する。また、さまざまな分野の講師によるキャリア形成やスキル向上のための講座を行い、就職やキャリアアップにも貢献する。

最後は「創る」。ワークショップ、座談会を通してみんなが使いやすい商品やサービスを生み出す。障がいのある当事者だけでなく、企業の開発担当者、エンジニア、コンサルタントなど、多様な人々が議論し、新たな価値を共創する。

ミライロは、国籍、性別、年齢、身体特性や能力などの多様性を力に変え、ユニバーサルデザインの考え方のもと、社会に新たな価値を創造する企業。「バリア(障がい)をバリュー(価値)に変える」を企業理念とし、高齢者や障がい者など多様な方々を対象とした、ユニバーサルデザインのコンサルティング事業を展開している。丸井グループとは社員のユニバーサルマナー検定の実施や店舗設計におけるユニバーサルデザインの導入などの取り組みを行ってきた。