2022年08月14日

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三井不動産、シェア商業プラットフォーム「MIKKE!(ミッケ)」が本格始動

MIKKE! の通常店舗。出店者は初期費用を減らすことができる

三井不動産でシェアリング商業プラットフォーム事業が本格始動した。2021年7月に設立されたシェアリング商業プラットフォーム事業会社の「Share Tomorrow」が「MIKKE!(ミッケ)」を立ち上げ、湾岸地区で事業を開始、12月16日からは初のイベントとなる「MIKKE!!!クリスマスマーケット」を開催した。今後は湾岸エリアだけでなく、東京都内を中心に22年春までに60区画・60店舗以上の稼働を計画している。

「〝新しい発見のある第3の買い物体験〟が、あなたの街へやってくる」というMIKKE!のコンセプトにもあるように、同事業は生活圏の近くにない希少性のあるお店を、車1台のスペースに年間500店舗以上が日々入れ替わり出店し、商業施設ともECとも異なる、新たな購買・サービス体験(第3の購買の場)を提供するもの。消費者にとっては身近な場所に〝動く店〟が次々にやってくるという購買体験ができ、出店者にとってはShare Tomrrowが開発・運営するオフィスや住宅をはじめとした多様なアセットからポテンシャルの高い立地を活用できる。

ShareTomorrow 代表取締役須永尚氏

また、「投資負担が大きくなりがちな車両(開発・購入)部分を当社が担い、車両を貸与してシェアする事業スキームによって、出店者にとってスタッフと商品さえあれば出店可能にし、加えて当社が蓄積した詳細な顧客データを利用し営業することが可能なため、リテールビジネスに限らず、商品やサービスのプロモーションの場としても活用でき、出店者は大・中・小ある大きさの中から適した車を選び、車両・ロケーション・顧客情報の売上やマーケティング効果が高く期待できるエリアへ機動的に移動できる」(Share Tomorrow社長兼三井不動産ビジネスイノベーション推進部須永尚氏)。

MIKKE!は21年11月20日から湾岸地区のマンション12区画、駐車場2区画、オフィスビル4区画、公園4区画において、食物販・物販・サービス10店舗がキャラバン営業を開始し、12月には店舗数を16店舗に拡大した。参加しているテナントは「SouseiMarche」(長野県小布施町の旬の果物)、「フードコスメORYZAE」(健康食品)、「黒船」(和洋菓子)、「俺のBakery」(食パン)、「シフォンタイム」(シフォンケーキ専門店)などの食物販だけでなく、「エアークローゼット」(ファッションサブスクサービス)、「エドウイン」(ジーンズ、機能性ボトムス)、「Shoe Shine WORKS」(靴磨き・靴修理専門店)、「博品館TOY PARK 銀座本店」(玩具専門店)、「Leilian(レリアン)」(婦人服)など多彩なテナントが参画している。利用者からは「湾岸エリアから銀座に出るのが近いとはいえ30分程度かかってしまうのに、ここに店が来てくれるのは大変便利だという声があり、ファッション関連については一度自宅に持ち帰って試着され、購入を決められて次の日店に見えられるケースがある」(須永社長)という。

MIKKE! クリスマスマーケットの様子

MIKKE!初となるイベントMIKKE!!クリスマスマーケット(12月16日~12月20日)は豊洲公園 花木とモニュメント広場で開かれた。同イベントには「ニジノ絵本屋」(絵本販売)、「Silberne Gloke」(ドイツ菓子)、「グルテンフリー工房mincle」(グルテンフリーケーキ)、「ReFa/Style」(美容機器/健康雑貨)、「箸蔵まつかん」(箸・箸ギフトの専門店)など11テナントが出店。期間中ライブパフォーマンスやワークショップも開かれた。

須永社長は「すでに食物販から物販、サービスまで多彩なテナントに出ていただいているが、湾岸エリアに拠点店舗がない事業者様、Web系など実店舗を持たない事業者様、マーケティング・広告宣伝目的のメーカー様にとっても新しいチャネルとしてMIKKE!を活用できる」としている。