2022年08月11日

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2021年10月 東京・大阪地区百貨店売上高

売上げ、入店客数、主要5品目全てがプラス

東京地区百貨店(12社・24店)の10月売上高は1048億円余で、前年比(店舗調整後)は4.9%増だった。2カ月連続のプラスで、前月(0.7%増)の伸長率を4.2ポイントも上回った。入店客数も3.0%増となり、3カ月ぶりにプラスに転じた。ただ、前々年比では売上高が0.4%増だったものの、入店客数は25.7%減となり、厳しい営業環境が続いている。売上高も前々年が消費増税前の駆け込み需要の反動減で19.0%減だっただけに、復調途上に過ぎない。

3カ月移動平均値は、2~4月26.5%増、3~5月63.6%増、4~6月51.3%増、5~7月16.3%増、6~8月1.5%増、7~9月0.4%増、8~10月0.7%減。6月以降は回復テンポの鈍化が顕著で、さらに8月以降はマイナス基調に陥った。

売上高のうち店頭(構成比91.7%)は6.8%増となり、前月(1.5%増)の伸長率を上回った。対して非店頭は12.3%減で、前月(5.6%減)よりマイナス幅が広がり、7カ月連続減だった。

商品別では、主要5品目がすべてプラス。衣料品が3カ月ぶり、家庭用品が4カ月ぶりにプラスに転じ、食料品、雑貨、身のまわり品は2カ月連続増だった。

食料品は前月に続き主要5品目で最も高い伸長率(9.1%増)を計上。宣言解除に伴う移動が活発化し、手土産需要が復調してきたため、菓子が前月に続き高伸(15.1%増)し、加えて巣ごもり需要の継続で、惣菜も同じく前月に続き2桁伸長(13.3%増)した。

身のまわり品(7.3%増)は、引き続き好調なラグジュアリーブランドに加え、外出や出勤の増加でブーツやハンドバッグなどへの需要が高まった。雑貨(6.8%増)では、前月に続き美術・宝飾・貴金属が2桁伸長(17.1%増)し、9カ月連続増。引き続き高級時計、特選ブランドのジュエリーなどの売れ行きが好調だった。前月にプラスに転じた化粧品(1.9%増)は美容部員によるタッチアップが順次再開され、メイクアップアイテムに動きが見られた。

衣料品(1.8%増)は、前月もプラスだった婦人服(5.9%増)が 牽引。コートをはじめ、ジャケット、ブルゾン、ニットなど防寒アイテムが好調で、買い替え需要やオケージョン需要も寄与した。

なお1月から10月まで累計売上高前年比は6.1%増で、前々年比では28.0%減となる。主要5品目では衣料品1.6%増(前々年比37.8%減)、身のまわり品6.7%増(同30.4%減)、雑貨14.5%増(同30.2%減)、家庭用品1.8%増(同15.1%減)、食料品8.0%増(同13.1%減)となっている。前年実績は上回っているものの、前々年比では7掛けの復調度だ。