2021年10月28日

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資生堂、「ベアミネラル」など3ブランドを売却 スキンケア領域へ注力

資生堂は26日、プレステージメイクアップブランド「ベアミネラル」、「ローラ メルシエ」、「バクサム」の3ブランドを米ファンドAdvent International Corporationに売却すると発表した。売却額は約7億ドルで、年内の完了を予定。資生堂はスキンケア事業に力を入れており、今回得る資金をスキンケア領域などの最重要ブランドの育成・買収、デジタルトランスフォーメーション、生産体制・イノベーション強化などに向けた投資に充当する。

3ブランド合計の2020年12月期の売上高は448億円で、同社連結売上高の4.9%を占める。譲渡する資産には対象ブランドに係る知的財産権や在庫、資生堂アメリカズの子会社株式が含まれ、帳簿価額は2021年3月31日時点で約1億3300万ドル。

資生堂グループは中長期経営戦略「WIN 2023 and Beyond」のもと、スキンケア領域を主力事業とするなど事業構造を転換しながら、抜本的な経営改革を進めている。新型コロナウイルスの影響など外部環境が急激に変化する中、2021年~2023年の3年間は収益性とキャッシュフローを重視した。

今年4月には「ドルチェ&ガッバーナ」のライセンス契約の一部解消を発表し、7月にはパーソナルケア事業部門を売却。他方で7月にはアクセンチュアとの合弁会社「資生堂インタラクティブビューティー」を設立し、デジタル領域の強化に乗り出している。ウィズコロナ、アフターコロナの経営基盤を固め、2023年の完全復活を目指す。

譲渡先となるAdventグループは1984年に設立され、消費財メーカーへのグローバルでの投資実績のある大手プライベートエクイティファンド。資生堂は売却の決め手を「これら3ブランドへのマーケティング投資を強化でき、かつ事業拡大への高い専門性を活かして、グローバルな成長を実現できると判断した」と説明した。