2026年4月 大手百貨店4社売上高
2カ月連続で全社増収、海外客は中国以外が大きく伸長


大手百貨店4社の4月売上高は、高島屋が5.5%増、阪急阪神百貨店が10.9%増、大丸松坂屋百貨店が6.0%増、三越伊勢丹が5.6%増と2カ月連続で全社増収となった。免税売上げは、中国が前年を下回った一方で、その他の国や地域からの客が伸長し、大丸松坂屋百貨店が21.6%増、高島屋が18.1%増と、どちらも増収だった。
高島屋(国内百貨店子会社含む)の売上高前年比は5.5%増で、店頭に限ると6.7%増だった。免税売上高は18.1%増、免税を除いた店頭売上高は5.0%増だった。国内客は、春物衣料・雑貨に動きがみられたことや、食品催事が堅調に推移したことで前年を上回った。インバウンド客は、中国が前年を下回った一方で、その他の国や地域からの客が伸長し、前年を上回った。
店舗別では11店舗のうち、大阪(11.7%増)、京都(10.0%増)、日本橋(8.4%増)、新宿(8.4%増)、泉北(7.2%増)、横浜(6.1%増)、高崎(5.8%増)、玉川(4.5%増)の8店舗が増収だった。主要5品目は、身の回り品(13.6%増)、雑貨(9.7%増)、衣料品(3.8%増)がプラス、食品(1.5%減)、家庭用品(2.1%減)がマイナスだった。
三越伊勢丹(国内グループ百貨店含む)の売上高前年比は5.6%増で4カ月連続で増収となった。三越伊勢丹計が6.7%増、国内グループ百貨店計が3.3%増と好調を継続した。
国内客の売上高は、宝飾時計をはじめ、高感度上質消費が堅調な識別個客売上高の拡大が継続した。計画を上回った伊勢丹新宿本店でのフランス展や三越日本橋本店での三重展など、個客業の入口となるイベント施策なども売上高を押し上げた。
海外客の売上高は、客単価の向上がけん引し、首都圏、地域ともに大幅伸長し、全国計で16.8%増だった。アプリ会員の獲得や来訪元の多様化も進んだ。
店舗別では、新宿(8.9%増)、名古屋(7.2%増)、日本橋(6.0%増)、岩田屋(5.4%増)、銀座(4.2%増)、札幌(3.2%増)、仙台(2.0%増)、立川(1.0%増)が前年を上回った。
大丸松坂屋百貨店(関係百貨店を除く)の売上高は前年比5.5%増、関係百貨店を含めた百貨店事業合計は6.0%増とプラスだった。免税売上高は21.6%増、客数は16.7%減、客単価は46.0%増となった。国内売上高は3.1%増だった。店舗別では、心斎橋(15.9%増)、博多(15.8%増)、東京(14.1%増)、神戸(10.9%増)、名古屋(9.0%増)、札幌(8.5%増)、京都(8.5%増)、上野(6.9%増)、静岡(4.7%増)、高槻(0.1%増)がプラスだった。
主要5品目は、雑貨(10.2%増)、衣料品(8.7%増)、家庭用品(7.7%増)がプラスとなり、食品(1.2%増)、身の回り品(16.6%減)がマイナスだった。品目別では、婦人服・洋品(10.9%増)は、梅田店の大型改装に伴う売場面積縮小の影響があったものの、外商売上げの好調が持続し、ラグジュアリーブランドが大きく売上げを伸ばしたことなどから、前年比2桁増となった。紳士服・洋品(4.6%減)は、ジャケットやTシャツなどが好調に推移したものの、梅田店の大型改装に伴う売場面積縮小によるマイナス影響が大きかったことなどから、前年を下回った。
身の回り品は、梅田店のほか、名古屋店の改装による売場面積縮小の影響が大きく、婦人靴やハンドバッグが伸び悩んだ。雑貨は、美術・宝飾品(14.1%増)が大きく売上げを伸ばしたほか、外商売上げ、免税売上げともに化粧品(6.2%増)が好調に推移し、全体でも前年比2桁増となった。食品は物産展が好調だったものの、全体ではマイナスとなった。
阪急阪神百貨店の売上高前年比は、15店舗のうち9店舗がプラスで、全店計は10.9%増だった。阪急本店は11.7%増、阪神梅田本店は27.2%増だった。支店は川西阪急スクエア(29.8%増)、阪急メンズ東京(7.2%増)、博多阪急(6.8%増)、高槻阪急スクエア(5.3%増)、神戸阪急(3.4%増)、西宮阪急(2.8%増)、宝塚阪急(2.1%増)がプラスだった。
主要5品目は、身の回り品(15.9%増)、雑貨(14.6%増)、衣料品(6.8%増)、食品(3.6%増)、家庭用品(2.1%増)と全てプラスだった。