あべのハルカス本店、洋菓子売場を改装 同店限定や関西初ブランドで魅力化
売場の様子。新ブランド「ブラニア」が入った
近鉄百貨店あべのハルカス近鉄本店は21日、タワー館地下1階の洋菓子売場をリニューアルした。4ブランドが新たにオープンし、7ブランドがリニューアルした。新ブランドのうち2ブランドは同店限定で、「ここでしか買えない」品揃えによって売場を魅力化する。同店は2028年度(28年3月~29年2月)までに全館の約3割を対象とした大規模リモデルを進めており、来春にも洋菓子売場のリニューアルを予定する。
新ブランドは、「堂島ミルク」「BRUNIA(ブラニア)」「pure coco TOKYO(ピュアココトーキョー)」「3p.m.(スリー ピーエム)」の4つ。堂島ミルクは、「堂島ロール」を手掛けるモンシェールの新業態。北海道の自社牧場で育まれたミルクを使った「プレミアムクリーム」に特化し、プリン、チーズケーキなどを揃える。

「堂島ロール」のモンシェールが手掛ける「堂島ミルク」
ブラニアは、チョコレート専門店「モンロワール」の新ブランド。焼き菓子とチョコレートが織りなす”茶色のおいしさ”を届ける。ブラウニーやテリーヌなど、カカオに果実やナッツ、スパイスなどの素材を重ね、それぞれ異なる食感や香りが楽しめる商品を展開する。
ピュアココトーキョーは大阪初、スリー ピーエムは関西初出店となるブランド。どちらも個包装でパッケージのデザイン性が高く、ギフトにも適している。そのほか、既存の「ユーハイム」「モンロワール」「ハナフル」「ブールミッシュ」「ゴンチャロフ」「あみだ池大黒」「銀装」がリニューアルする。

「幸せなおやつ時間のお手伝いがしたい」想いから生まれた「スリー ピーエム」

東京発のスイーツブランド「ピュアココトーキョー」
限定ブランド開発の動きが盛んに
菓子はパーソナルギフトや自分へのご褒美としてのニーズが旺盛で、日本百貨店協会の発表でも、全国百貨店の「菓子」カテゴリーの売上高は増加傾向にある。しかし、有名ブランドはネット通販、駅ナカ施設などでも買える機会が増えている。そこで百貨店では、オリジナルブランドや地域初出店ブランドを誘致することで、競合との差異化を図っている。
店舗限定ブランドで売場を魅力化する手法は、阪急うめだ本店などを筆頭に以前から百貨店では行われてきたが、最近では大丸松坂屋百貨店がモン・クレーヴやグレープストーンと組んで共同開発を行うなど、独自ブランド開発の動きが加速している。
来春には洋菓子売場の改装第2弾を予定

開店直後の売場の様子。多くの客が足を運んだ
近鉄百貨店は中期経営計画(2026年2月期~29年2月期)の重点施策の1つに「旗艦店 あべのハルカス近鉄本店『リモデル』」を定めた。顧客層の拡大や次世代顧客獲得を目指し、全館の約3割のリモデルを進めている。
食品売場ではすでに今年2月、4月にウイング階地下2階の惣菜売場をオープンした。ショップ数が増えたこともあり、改装後の売上高は前年比10%以上増で推移しているという。今年10~11月にはタワー館8階の子供服売場を刷新し、洋菓子売場は今年11月にも新ブランドを導入。来春には洋菓子売場の改装第2弾を行う。