大規模改装中の大丸梅田店、来春に4,5,9階を先行オープン
大規模改装中の大丸梅田店は、2030年春のグランドオープンを目指す
J.フロント リテイリングおよび大丸松坂屋百貨店は13日、大規模改装中の大丸梅田店について、新たなコンセプトと来春に開く4~5階、9階の概要を発表した。コンセプトは「アトリエ・フューチャー ‐新たな『オモロい』の“偏”集特区‐」で、一人一人の「好き」や「こだわり」、強く偏った思いや熱量などに着目。同店に関わる全ての人が“偏”集者となり、まだ名前のない文化や新しい価値を共創および発信する“偏”集特区を目指す。4階は化粧品売場を2階から移設・拡大。化粧品やファッション、カフェを融合させる。5階は国内外で支持される高感度かつジェンダーレスなファッションブランドを集積。9階はK-POP、VTuber、2.5次元など国内外のファン・カルチャーにちなんだショップを揃える。同店は今年3月に食品売場を一新しており、12月12日には地下2階にスーパーマーケットの「ヤマダストアー」が約800坪でオープン。今後も段階的に改装を進め、2030年春を目途にグランドオープンする。
4階はJR大阪駅に直結し、最も入店客数が多い。その利便性と集客力を生かすため、化粧品売場を2階から移して1.5倍に拡大。国内外のラグジュアリーコスメブランドが旗艦店として出る。品揃えの充実だけでなく、キャビンをはじめ美容やコンディションを整えるサービスを強化し、ブランドの世界観をより深く体感できるようにする。若年層に支持される化粧品、ファッション雑貨、カフェも揃え、幅広い感性やライフスタイルに対応。「新しいトレンドを発信するとともに“偏愛コスメ”や“推しコスメ”が見付かるフロア」(同社)を完成させる。
5階は「GLOBAL FASHION」をテーマにリニューアル。国内外のファッションブランドを、メンズやレディスの垣根を越えて展開する。ハイエンドなセレクトショップを核に、国内外のブランドやクリエイターブランド、ストリートファッションなど多彩なラインナップで構成。関西発のカフェも新たに誘致する。「ファッションを通じた出会いと滞在を楽しめるフロア」(同社)を目指す。
9階は「世代や性別、国籍を問わず、熱量あふれる“好き”が集い、国内外の新たなコンテンツやIPとの出会いを生み出す、関西を代表する次世代エンターテインメントフロア」(同社)で、全国初、西日本初となるショップを導入。有力なコンテンツホルダーと協業した新たなショップも設ける。また、催事場「大丸ミュージアム」を拡大・新装。関西屈指の規模を誇るイベントホールに生まれ変わらせ、展示や物販、イベントを融合した体験型コンテンツを充実させる。
化粧品売場の強化、ファッションフロアにおける男女複合型ショップの拡充には、百貨店各社が注力する。梅田地区では阪急うめだ本店が先行するが、13日のJ.フロント リテイリングの決算発表会で小野圭一社長は「(地域3番店である大丸梅田店が生き残るためには)ニッチ戦略に尽きる。同じブランドも、売場づくりや見せ方を工夫する。楽しみにしていてほしい」と自信を示した。
同店は目下、売場面積が従前の約4割に縮小しているが、2026年3~8月の売上高は前年比38.6%減の199億7100万円にとどめた。通期では同34.5%減の410億5000万円を見込む。
(野間智朗)