2026年09月09日

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阪急阪神百貨店、アプリの配信開始 ドミナント戦略を深耕

「阪急阪神百貨店アプリ」のイメージ

阪急阪神百貨店は30日、「阪急阪神百貨店アプリ」のサービスを開始する。限定のクーポンを配信するほか、従来の自社カードであるSマーク付きポイントカードをデジタル化し、買い物の利便性を高める。年間の購入金額に応じて特典を提供する「カスタマープログラム」も盛り込んだ。9日からダウンロードが可能で、2030年度(30年4月~31年3月)までに300万人の利用を目指す。

アプリの主な機能は①ポイントカードのデジタル化②限定クーポンの配布③店舗やカテゴリーの最新情報の提供④インターネット通販サイトや予約サイトのログインの省略化⑤年間の買上げ金額に応じた特典――の5つだ。

年間の購入金額に特典は、新規に導入する。10万円までの「ホワイト」、10万円からの「ブロンズ」、50万円からの「シルバー」、100万円からの「ゴールド」、200万円からの「プラチナ」、300万円からの「ダイヤモンド」、計6つのステージを設ける。ステージに応じた特典は、各店の「クリスタルサロン」や「ファッションコンサルティングサービス」の利用、レストランチケットなどを予定する。

アプリは30日から店頭で利用できる。先行して9~29日には、ダウンロードキャンペーンを展開。アプリをダウンロードして「H2O ID」に登録し、Sマーク付きポイントカードなどの対象カードをアプリに連携すると、先着20万人に1000ポイント分のSポイントを付与する(10月末頃を予定)。

自社クレジットカード会員限定で、ダブルチャンスキャンペーンも開催する。ダウンロードキャンペーンの条件を満たし、阪急阪神百貨店の自社クレジットカードをアプリに連携すると、抽選で1万人に1000ポイント分のSポイントを付与する。

阪急阪神百貨店では、これまでポイントカードや紙媒体を活用した販促が中心だった。アプリの導入には、エイチ・ツー・オー リテイリングが掲げる「顧客に寄り添った商品やサービスを提供し、密で長期的な関係構築を目指す顧客への生涯提供価値(LTV:Life Time Value)の最大化」を推進する狙いがある。

アプリを通じて得られた顧客の情報は、グループ顧客データ基盤と連携。買上げ履歴やイベントの予約といったデータを可視化し、再来店や買上げ頻度の向上につなげる。

エイチ・ツー・オー リテイリングは、アプリについて「告知などは店頭や阪急阪神沿線を基本に行っている。これを機に、関西圏を中心としたドミナント戦略をさらに進めていく」と説明した。現時点では訪日外国人の利用は想定していないという。