2026年09月18日

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ミキハウス、高付加価値路線を追求 ドレスやファーストジュエリーも開発

展示会場テーマは「MIKI HOUSE AIRPORT」で、空港のような空間表現をした。国際空港での免税店出店を強化する

ミキハウスは7~11日、2027年春夏シーズンの展示会を開催した。最高級ライン「ミキハウス ゴールドレーベル」(以下、ゴールドレーベル)では、シルクを使った純白のドレスや、高級綿の「海島綿」を使った真夏向け商品を揃え、アコヤ真珠を使ったファーストジュエリーも披露。ラグジュアリーなブランドとして強く打ち出した。売場表現のブースでは、出産準備のカウンセリングスペースや、子供が行きたくなるシューズ売場など、大人も子供も快適に過ごせる空間を提案した。

真夏用の海島綿シリーズや、純白のサテンドレスをお披露目

真夏でも快適に着用できる、薄手の海島綿生地を使ったベビーシリーズ

ゴールドレーベルは、稀少な天然素材と職人の技術を生かしたミキハウスの最高級ライン。「繊維の宝石」ともいわれる海島綿を使った商品を中心に、支持を集めている。今回は、従来の海島綿シリーズでは展開していなかった、真夏用の薄手の天竺素材を提案した。

90番手という極めて細い糸を双糸使いした天竺素材で、海島綿ならではの滑らかな肌触りを維持しつつ、夏に適した薄さを実現した。商品はショートオールやボディシャツなどのベビーアイテム全5種類で、価格は5万2000円~6万円(税抜き、以下同)。

ウエディングドレスをイメージした、最高級のドレス

目玉となるのが、純白のドレス(150万円)だ。表地と裏地で厚みの違うシルクサテンを使用することで、上質な光沢感や、軽やかな着心地を実現した。ウエストはタックとギャザー仕様で、袖はバルーン袖と袖山タックを組み合わせ、優雅なシルエットに仕上げている。アコヤ真珠を使ったカチューシャ(38万円)もセットで提案する。

イメージとしては「最高級のウエディングドレス」で、素材や製法に妥協せず製作したという。担当者は「特定の着用シーンを設定しているわけではないが、フラワーガールやリングガール、大事な発表会などを想定した。人生の大切なメモリーになる場面で着ていただければ」と話す。

最高級アコヤ真珠を使ったファーストジュエリー

ファーストジュエリーとして、最高級アコヤ真珠を使ったネックレスも参考出展した。真珠の大きさは直径8.2mmで、テリや巻き、キズ、色など全項目において最高ランクのものを使用。「ゴールドレーベルが大切にしている、『子どもたちに本物を届けたい』という想いから生まれた」(担当者)。ペンダントトップとチェーン部分は18金で製作している。

ゴールドレーベルは常設展開に加え、外商催事への出展やポップアップも行っている。今年6月には、高島屋日本橋店1階のイベントスペースで単独ポップアップを開催した。担当者は「海島綿を筆頭に、実際に商品を触ることで質の良さを分かっていただける。スタッフによる説明も含め、十分に納得した上で購入していただく商品なので、お客様とのタッチポイントを増やしていきたい」と語る。

通常ラインは出産準備やベビー、ギフト提案を強化

売場表現のコーナー

ミキハウス全体の売場表現のブースでは、大人も快適に、子供も楽しく過ごせる空間を提案した。中でもミキハウスが重視するのが、顧客層との最初の接点となる「出産準備」や「ベビー」のカテゴリーだ。特に、出産に必要な商品を一通り購入する出産準備は、スタッフによるサポートのニーズが高い。そのため、顧客が安心して相談できる半個室型の接客スペースを設置した。

担当者は「百貨店では、一組限定の『出産準備セミナー』を有料で開催しているが、お客様のライフスタイルに合わせたアドバイスが好評で、いつもすぐに予約が埋まる」と話す。出産準備でしっかりと信頼関係を築き、その後にもつなげたい考えだ。

ギフトアイテムのコーナーは、分かりやすさを重視した

ギフトアイテムのコーナーは、一目で商品が分かりやすい什器や商品陳列を披露。高付加価値路線を強化している現在でも、数千円のギフト好適品は売れ筋で、引き続き打ち出していく。ギフトはスタッフによる接客が必要ないケースも多いため、客が自分で比較・検討して商品を選びやすい構成にした。

インバウンド客は数シーズン分まとめ買いをすることが多いため、インバウンド比率の高いショップに向けては、オールシーズンの品揃えを提案。サイズ違いのシューズなどをすぐに出せる店内ストックも展示した。国内外共に人気の高いシューズの売場では、子供が楽しく計測できるサイズ計測器や汽車型の什器を置き、子供が行きたくなる空間を表現した。

シューズ売場のブース

ホテルや産婦人科などとの取り組みも拡大へ

営業活動を紹介するブースでは、空港やラグジュアリーホテル、産婦人科、産後ケア施設などとの取り組みを紹介。ミキハウスは新たな顧客接点を創出するため、数年前から様々な法人や団体と協業の輪を広げている。特にホテルや産婦人科、産後ケア施設とのコラボレーションは、「競合他社との差異化になる」と好評だという。

こうした取り組みを進めた結果、今回の展示会には百貨店バイヤーや海外の代理商だけでなく、行政、産婦人科、産後ケア施設、リゾート施設の関係者なども数多く来場。5日間で約1500人が来場し、過去最高を記録した。

担当者は「様々な業界の方にお越しいただき、『一緒にこういうこともできないか』と前向きなご提案もいただいた。ミキハウスへの関心や評価が高まっているのを感じる」と述べる。日本では少子化が進むが、多岐に亘る新販路の開拓やブランド価値の向上に取り組むことで、存在感はますます増しているようだ。

(都築いづみ)