2025年05月22日

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東京ソワール、自社ブランドを開始 ブラックフォーマルのスタンダードを提案

2025年AW展示会の様子

東京ソワールは今秋冬、自社ブランド「TOKYO SOIR」の育成に注力する。キーワードは“スタンダード”で、どんな状況でも間違いのないブラックフォーマルスタイルを提案。今回はプレデビューで、アンサンブル、ワンピース、パンツスーツの3種を用意した。百貨店、量販店、直営店など全販路横断で展開する。来春夏に本格デビューとなる。

「昨今はネットで様々な情報があふれており、礼服の選択肢も多いため、『何が正解か分かりにくい』状態になっている」とマーケティング室長の深草元氏はブランド立上げの背景を語る。そうした悩みを解決するブランドを目指した。

また、同社はブラックフォーマル市場をけん引してきたリーディングカンパニーであるものの、近年は30~40代からの認知度がやや低い。社名をブランドにすることで、認知度の底上げも狙う。

商品はデザイン性に凝るのではなく、あくまでスタンダード、オードソックスさを重視した。価格はアンサンブルが5万9000円(税抜き)、ワンピースが3万6000円(同)、パンツスーツが6万3000円(同)。百貨店、量販店、直営店、自社ECサイトなど全販路で取り扱うため、中間の価格帯に設定した。

今秋は約70店舗で展開し、来春には店舗数を約2倍に増やす計画。商品も4型の追加投入を予定する。「今後、NBの中心になっていくブランド」(深草氏)という立ち位置で、秋からプロモーションにも力を入れていく。

(都築いづみ)