2024年05月20日

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資生堂、「クレ・ド・ポー ボーテ」から免疫細胞に着目したUVスキンケア

顔と体に使える日焼け止めの「クレームUV n」(SPF50+・PA++++)と、リップクリームの「ソワンプロテクトゥールレーブル」 (SPF30・PA+++)は、2023年2月21日に発売する

資生堂は2023年2月21日、「クレ・ド・ポー ボーテ」の「サン・スキンケアシリーズ」から、日焼け止めクリーム「クレームUV n」とリップクリーム「ソワンプロテクトゥールレーブル」を発売する。免疫細胞の働きによる肌本来の防御力に着目した独自技術「アダプタブルインシールドテクノロジー」(以下、A.I.テクノロジー)を搭載。太陽光から肌を守りながら肌に良い光を選択して取り込み、ハリと弾力のある肌と、くすみの目立たないつややかな唇に仕上げる。価格はクレームUV nが50gで1万1000円、ソワンプロテクトゥールレーブルが4gで6600円、レフィルは5500円となる。

日焼け止め効果とスキンケア効果の両方を叶える「サン・スキンケアシリーズ」は、紫外線に対して肌の内側と外側から守る

UV効果とスキンケア効果を兼ね備えたサン・スキンケアシリーズのサイエンスは、太陽光の様々な光に肌の外側と内側の両面から守ることに加え、肌に良い赤色光を通すアプローチで設計される。赤色光とは、負担をかけずに人間の体の奥まで届く光のこと。植物の光合成も赤色光によるもので、細胞に良い影響を与えることがわかってきている。

肌の内側には多くの免疫細胞が存在し、肌が健康な状態を保つため、互いに協力し合う構図がある。例えば、コラーゲンを生成する「線維芽(せんいが)細胞」が機能しやすいよう、他の多くの細胞が肌の中に心地良い環境を築こうと働いている。

A.I.テクノロジーは、こうした肌の真皮に存在する免疫細胞の一種「マクロファージ」の働きに着目して開発された。一般的に、免疫細胞は紫外線を浴びると炎症を起こし体を守るという、外敵と戦うイメージを持つ人が多い。「主要な機能のひとつだが、近年、体の内部環境を良好に築くための働きに注目が集まっている」と、みらい研究所シーズ開発センター先進美容価値開発研究グループの堀場聡研究員は話す。

マクロファージは、紫外線を浴びた際に炎症を起こして肌を守る「炎症型マクロファージ」と、炎症を抑制し肌の中の環境を良い状態に導く「鎮静型マクロファージ」の2種類がある。肌年齢が若いと、この2つのバランスが整っているため、一時的に炎症が起きてもすぐに環境改善ができる。しかし、紫外線のダメージが多い加齢した肌は、炎症型マクロファージの量が多くなりバランスが崩れ、慢性炎症が続いてしまう。

免疫細胞がどのように壊れると慢性炎症になるのか。完全には解明されていないものの、慢性炎症の発生にマクロファージバランスが作用することが判明。今回新たな知見として「なぜバランスが崩壊してしまうのか」という原因について、堀場研究員が発表した。

カギとなるのは表皮細胞から供給される「IL-34」という因子。これがマクロファージバランスをコントロールすることがわかった。IL-34が少なくなると炎症型マクロファージが増加する一方、表皮の中でしっかりとつくられると、鎮静型マクロファージを誘導して元の環境を再構築できる。

堀場研究員は、研究結果から興味深い2つのポイントを挙げる。まず1つ目は「量」。IL-34は体の様々な場所でつくられているが、皮膚では非常に多くつくられており、皮膚にとって大事な因子である可能性を示唆した。2つ目は「光との関係」。体の中で光が当たらない腹や胸などの場所だと、皮膚が老化してもIL-34の量が変わらないという。

こうしたことから、紫外線が当たる体の場所でIL-34を維持するため、辿り着いたのが「モロッカンタイムエキス」だ。モロッコ原産のシソ科の植物で、日差しの強いモロッコで生息することから「紫外線から自分を守る成分があるのではないか」(堀場研究員)と着目したところ、IL-34の発生を促す効果のある成分を発見。モロッカンエキスの抽出は、熱に弱いタンパク質を壊さないよう10日間熱を加えず、丁寧に行った。

これを肌に塗布するとA.I.テクノロジーが発揮され、紫外線による肌のダメージに対して、肌の内側から皮膚を守ることができる。防御反応とされる一時的な炎症にもIL-34がしっかりと供給され、鎮静型マクロファージを誘導。慢性炎症を防ぎ、老化などの肌の悩みも解消する。

クレームUV nとソワンプロテクトゥールレーブルはモロッカンタイムエキスGLが配合されており、健やかな肌環境を保つ。

(中林桂子)