2024年07月25日

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プリンセストラヤ、財布やスマホが入る“ツーマイルバッグ”拡充

「アミューズ」のショルダーバッグ。コンパクトなサイズ感で、大きなバッグとの2個持ちにも適している

プリンセストラヤの「ダコタ」は、財布機能があるバッグや、スマートフォンが収納できるショルダーバッグを「ツーマイルバッグ」として打ち出す。近年はキャッシュレスやカードレスが進み、スマートフォンや小さな財布のみで出掛ける人も少なくない。同社でもこうしたバッグの人気が高まっており、バリエーションを拡充する。今秋冬は、「アミューズ」、「イデーア」、「アミーカ」、「ホースト」などのシリーズで新作を投入した。

「以前からポシェットのようなアイテムを販売していたが、今ほどの売上げはなかった。ここ3年ほど電子決済が普及し、ポイントカードや診察券もアプリ化するなど、持ち運ぶ必要のあるものが減っている。それに合わせて人気が高まってきた」とマーケティング課の岡田卓也氏は説明する。ここ数年はバッグの軽量化がトレンドとなっており、外出が活発になった昨秋以降は特に売上げが増加。雑誌からのリースの問い合せも多いという。

こうした流れを受け、今秋はラインナップを強化。小型財布とスマートフォンが入るもの、長財布が入るものなど様々な大きさを用意し、機能やデザインにも幅を持たせた。最近はカードをアプリに切り替える店や施設も多いため、カードポケットを大きく減らしたものもある。

とはいえ、各社が積極的に同種のバッグを出している中で、差異化は欠かせない。同ブランドは値頃ながら上質な本革を使ったアイテムを強みとしており、今回の新商品もゴート革や牛革など全て本革を使用している。

「アミューズ」では、ラウンドシルエットのポシェット(1万5400円)を発売。スマートフォンとミニ財布が入るコンパクトなサイズで、ちょっとした外出や、大きなバッグとの2個使いに適している。メインの収納部はファスナー開閉で、財布や鍵などの貴重品も安心して持ち運べる。背面はスマートフォンサイズのオープンポケットが付き、気軽に出し入れしやすい。ツヤのあるゴート革を使用し、約150gと軽量だ。

既に店頭で展開を始めており、売行きは好調だという。アミューズでは以前からこうしたミニサイズのショルダーバッグを展開しており、5~6年前は旅行時の貴重品入れとして利用されることが多かったが、最近では日常のファッションに取り入れられている。

財布を展開する「イデーア」シリーズからは、長財布にショルダーストラップが付く多機能財布(2万4200円)が登場する。小銭入れやカードポケットに加え、フロントにファスナーポケットがあり、大きめのスマートフォンや通帳も収納できる。ラウンド式のメインファスナーが大きく開き、どの収納スペースも広々としているため、スムーズな出し入れが可能。

イデーアでは、素材にサステナブルな「ゼオライトなめし」の牛革を使う。これは革のなめしに石灰岩からつくられる鉱物「ゼオライト」を使用するもので、従来の「クロムなめし」や「タンニンなめし」に比べて使用する水の量が少なく、排水汚染を防げる。さらに、従来の革より土中での分解産物に特徴的な残渣が少ないため、生分解期間が短い。一般的にレザーは食用の家畜から取られており、元々環境への負荷は低いが、さらにSDGsへ配慮する。

「アミーカ」のポシェット。がま口タイプでレトロな可愛らしさがある

「アミーカ」シリーズでは、3型が登場する。レトロながま口タイプ(2万6400円)は、スマートフォンとミニ財布が入るコンパクトなサイズ。カードポケットも1つで、「カードをアプリに切り替える店や施設が多く、カードが1枚入れば十分な人もいると考えた。ミニマルさを突き詰めたデザイン」(岡田氏)。横長のスリムタイプ(2万7500円)はミニ財布やハンカチが入る大きさで、スリムなフォルムのためサブバッグとしても邪魔になりにくい。横長でマチが広く立体的なタイプ(2万9700円)は、長財布がぴったり入る。アミーカはイタリア・トスカーナの老舗のタンナーがつくる植物性タンニンなめしの牛革を使用し、天然皮革の風合いや経年変化が楽しめる。

「ホースト」からは、新型のミニショルダー(1万9800円)が登場する。長財布が入る程よいサイズで、様々な日常シーンやスタイルに合うようなシンプルなデザイン。しっとりと馴染む手触りと軽量感が魅力の馬革を贅沢に使用した。ホーストは男性からの支持が高いシリーズだが、男性でも小さなポシェット型のバッグを持つ人が増えているという。

岡田氏は今後について、「キャッシュレスやカードレスの流れが逆行するとは考えづらい。小型バッグや財布型バッグは、今のライフスタイルに合ったアイテムとしてしばらく需要は続くだろう」と指摘する。デザインや機能性の追求は続けながら、“ツーマイルバッグ”で攻勢を掛けていく。