コーセーHD、「パンピューリ」日本初の路面旗艦店を青山に
店内はナチュラルで落ち着いた雰囲気だ
コーセーホールディングスは8月28日、2024年に子会社化したタイのパンピューリ社が手掛けるフレグランスブランド「パンピューリ」で日本初となる路面旗艦店を、東京都南青山に開いた。通常のラインナップに加え、限定品やギフトサービス、調香体験、オイルを使ったスパなどを揃え、国内外の客を呼び込む。コーセーHDはパンピューリの出店を加速する方針で、国内では9月にニュウマン横浜、10月にGINZA SIX、11月にグランフロント大阪を予定。その後も主要都市に店舗網を広げる。海外では中国やシンガポールなどに出店していく。

店舗は2層で、1階が物販、2階は10月31日にスパが開く
店舗は2層からなり、1階では物販、2階ではスパを展開する。「物語が始まる場所」をテーマに、「あえて装飾を削ぎ落とし、光と静寂だけを残した空間で、自然と精神性の間に広がる静謐な世界観を表現。訪れる人を新たな発見やインスピレーションへと誘う、パンピューリの哲学を体現した」という。主に取り扱うのはフレグランス、ディフューザー、キャンドル、バス関連で、ギフトのラッピングは5種類から選べる。独自の包装として、風呂敷を用意した。調香体験はオーダーメイドで、最大で約40種類の香料を組み合わせて独自のオイルやルームミストを購入できる。スパは10月31日から受け付ける。

多彩なラッピングやカスタマイズが可能。風呂敷を選べるのは、ここだけという
コーセーのアジア事業部副事業部長で、パンピューリジャパンの代表取締役を務める杉﨑洋氏は「新しいライフスタイルの価値観を発信し続けている青山から、パンピューリのラグジュアリーウェルネスの形を届けたい。ストレスケア、睡眠の質、マインドフルネスへの関心が強まり、化粧品やフレグランスの役割は変わってきた。相手からどう見られるかだけでなく、自分と向き合い、整えるモノになっている。香りで自分を整える――それがパンピューリの哲学。日本人は感度が高く、最も重要な市場。日本での地位確立がアジア、世界に進出する力となる。今年3月には伊勢丹新宿本店に常設のコーナーを設け、以降も京都や神戸などでポップアップストアを開いてきたが、売上げは好調だ。特にフレグランスへの反応が良い。独自の価値観に手応えを得ており、それを旗艦店につなげたい」と意気込んだ。
8月21日にプレオープンしたが、外国人の来店が多い。欧米や韓国、台湾が中心で、杉﨑氏は「インバウンドにもアプローチしていきたい」と語った。先行する伊勢丹新宿本店のコーナーやポップアップストアの客層は幅広く、年齢は30代が中心。傾向として男性の利用率が高く、贈答需要の多さも目立つという。
パンピューリは「コーセーグループの中で、ウェルネス領域を担う重要なブランド」(杉﨑氏)と位置付けられる。パンピューリならではの哲学や世界観に「コーセーグループの基盤を掛け合わせ、アジアやグローバルでの成長を目指す」(杉﨑氏)。
(野間智朗)