2024年05月01日

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キリンビール、「本搾り」にプレミアムライン

複数の果実をブレンドしたおいしさをパッケージでも訴求する

キリンビールは27日、チューハイブランド「本搾り」でプレミアムシリーズを発売する。商品は「4種のレモンと日向夏」「3種の柑橘とシークヮーサー」の2種類。チューハイとして馴染みのある複数の果実に香り高さが特長の国産柑橘をブレンドし、豊かな果実感とすっきりとしたおいしさを実現した。近年は甘くないRTD(低アルコール飲料)が好まれる傾向にあり、酒の原材料や製法への関心も高まっているため、これらのニーズに応える。

同社によると、RTD市場は無糖商品の売上げ伸長や食中酒の定着によって拡大傾向にある。RTDとビール類を併買する消費者は増加し、市場におけるRTD構成比も経年で上昇。2026年まで伸長が見込まれるという。

今回発売する2商品は、これまで本搾りが培ってきたブレンドの技術を生かし、果汁の選定から酒とのバランスまでこだわり抜いた。4種のレモンと日向夏は特長の異なる4種のレモン果汁に、ライム、穏やかな酸味の宮崎県産日向夏をブレンドし、レモン本来のおいしさ、上質な果実味を実現。3種の柑橘とシークヮーサーは、オレンジ、グレープフルーツの果汁感をレモンで引き締め、沖縄県産シークヮーサーも加えて爽やかな果汁感に仕上げた。

パッケージは、複数の果実をブレンドしたおいしさを、リアルな果実イラストで表現した。搾りの既存商品も昨年末から順次パッケージをリニューアルしており、すっきりとした果汁感と品質の良さを直感的に伝達するデザインにブラッシュアップした。

本搾りは、ワインメーカーであるメルシャンの「果実とお酒だけ」のこだわりから、2003年に誕生。20年を超えるロングセラーとなっている。「果実と酒だけでつくる」というシンプルな良さが近年のニーズに合っていると考え、ブランドの強化に乗り出した。今年は前年比6.4%増の約870万ケースの販売を目指す。