2024年10月13日

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3エリア団体合同の清掃活動「東京エキマチ キラピカ作戦」に1200人超

3エリア合同による「第16回 東京エキマチキラピカ作戦」(第15回開催の集合写真)

東京駅と街が一体となった大規模清掃活動「第16回 東京エキマチ キラピカ作戦」が11月8日に3エリア団体合同で開かれ、過去最高となる126企業・団体、1231人が参加した。2024年の東京駅開業110周年を目前に実施され、開業した大正時代の衣装を着た清掃班も東京駅の清掃活動に参加。参加者は駅に溜まったほこりを払い、歩道の空き缶・ゴミ拾いなどを行った。

02年に始まった「キラピカ作戦」は「綺麗で快適な駅でお客さまをお迎えしよう」を趣旨とした清掃活動。JR東日本東京駅と関係する事業者が集まり、自主的な清掃活動として取り組んできた。13年から徐々に清掃範囲や参加事業者が拡大。15年からは大手町・丸の内・有楽町エリアで清掃活動をする「大丸有キラピカ作戦」が同時開催となり、16年からは八重洲・日本橋・京橋エリアにおいても、地域就業者・在住者が以前から定期的に実施していた清掃活動の一部を「八重洲・日本橋・京橋キラピカ作戦」として同時開催するようになった。

JR東京駅を清掃エリアとしている「東京ステーションシティ キラピカ作戦」(主催:一般社団法人東京ステーションシティ運営協議会)は、東京ステーションシティ運営協議会会員各社や東京海上日動火災保険、東京地下鉄、はとバス、大丸松坂屋百貨店など合計で43企業・団体、476人(10月31日時点)が参加。今回のキラピカ作戦では東京駅を設計した「辰野金吾」を彷彿とさせる人物をはじめ、開業した時代である大正時代の衣装を着て当時の清掃用具をもった清掃班も登場した。加えて、池袋のサンシャインシティの「陸のゴミは海のゴミ『ゴミ0(ゼロ)』活動」、水道橋の東京ドームシティの「清掃戦隊『クリーンレンジャー』」が同日に開催された。

JR東京駅を清掃エリアとした「東京ステーションシティ キラピカ作戦」の清掃風景

行幸通り、周辺ビル歩道部を清掃エリアとしている大丸有キラピカ作戦(主催:特定非営利活動法人 大丸有エリアマネジメント協会)は、三菱商事、日本郵便、日の丸自動車興業、東京會館、丸ノ内ホテル、東京国際フォーラムなど合計42企業・団体、485人(10月31日時点)が参加した。

八重洲・日本橋・京橋を清掃エリアとする八重洲・日本橋・京橋キラピカ作戦(事務局:東京建物、中央日本土地建物、八重洲二丁目北地区エリアマネジメント)は、東京建物、戸田建設、清水建設などが八重洲・日本橋・京橋三丁目周辺エリアを、中央日本土地建物、明治屋、京橋二丁目西町会と同東町会などが八重洲・京橋二丁目周辺エリアを、八重洲二丁目北地区エリアマネジメント、ダイキン工業、三井不動産などが八重洲・京橋一丁目周辺エリアを担当する。参加者の合計は41企業・団体、270人(10月31日時点)。

10年からJR東日本東京駅が参加したことで東京駅全体の清掃活動に発展。13年に第1回目となる東京ステーションシティ キラピカ作戦が実施され、27企業・団体、約300人が参加。15年に大丸有キラピカ作戦が、16年に八重洲・日本橋・京橋キラピカ作戦が同時開催されて参加者数が増え、11回目となる18年の東京エキマチ キラピカ作戦には79企業・団体、1010人を数えた。新型コロナウイルス禍にあった20年、21年は東京ステーションシティ会員に絞って実施。22年から3エリア団体合同実施が再開され、同年5月の第14回東京エキマチ キラピカ作戦に108企業・団体、1031人、11月に開催された第15回には97企業・団体、939人が参加した。

(塚井明彦)