2024年04月29日

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複合施設「羽田エアポートガーデン」が来年1月31日に全面開業

2023年1月31日に全面開業する「羽田エアポートガーデン」(街区の完成予想図)

住友不動産グループは、羽田空港第3ターミナル直結の複合開発プロジェクト「羽田エアポートガーデン」を来年1月31日に全面開業することを決めた。同事業は、2016年6月に羽田空港跡地第2ゾーンの開発に係る民間事業者の選定において住友不動産グループが選ばれ、18年4月に国から土地の貸付(定期借地50年)を受けて着工。20年3月に竣工し、同年4月に開業が予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大による影響で延期となっていた。22年12月21日のエアポートホテルの先行開業に続き、23年1月31日に全面開業する。

羽田エアポートガーデンは、世界のハブ空港である羽田空港にふさわしいホスピタリティと機能性を備えた全1717室の大規模ホテルを中核施設に、展望天然温泉、イベントホール・会議室、商業施設、バスターミナルで構成された大規模複合施設で、その規模は敷地面積4万3000平米、地上12階建て、延床面積9万1500平米。

和をイメージした街並みが続くショッピングゾーンの「ジャパンプロムナード」(完成予想図)

1~2階にはショッピングゾーンが設けられる。古き良き日本の文化を今に伝える物販や食物販店が集積され、日本の伝統色を使用した暖簾がかかるストリートにメイド・イン・ジャパンの銘品が並ぶ「ジャパンプロムナード」(2階、物販・軽飲食14店舗)、海鮮重・溶岩板ステーキ・十割蕎麦・江戸前ラーメン・EDOカフェ&デリからなる大江戸フードホールをはじめ、ラーメンから寿司、焼肉、うなぎ、しゃぶしゃぶ・すきやきなどのレストラン&カフェが軒を連ねる「ハネダフードセレクション」(1、2階、飲食18店舗)、鳥居のようなデザインが特徴的な参道に、土産に最適な日本酒や和菓子などの食物販から旅の必需品まで揃えた「ハネダサンドウ(羽田参道)」(2階、物販16店舗)、旅先でオシャレを楽しめる服飾雑貨から旅行をサポートする快適アイテムなどが並ぶ「ハネダコレクション」(2階、物販15店舗)など、2階を中心としたショッピングエリアに、空港利用者から訪日外国人まで楽しめる、便利で多彩な約80店舗が集結する。

先行開業のホテルは「住友不動産ホテル ヴィラフォンテーヌ プレミア 羽田空港」と「住友不動産ホテル ヴィラフォンテーヌ グランド 羽田空港」の2つ。前者は新たに立ち上げたラグジュアリーホテルブランド(ヴィラフォンテーヌ プレミア)で、33平米の客室から173平米のスイートルームまで、全6タイプ・160室からなり、全室リバービューの開放的な眺望とこだわりを設えたゆとりある客室が特徴。後者は旅行、出張、MICEなど、あらゆるシーンに対応する充実の装備と機能性で上質な滞在を提供するハイグレードホテルブランド(ヴィラフォンテーヌ グランド)だ。全室2名以上に対応したダブルルーム、ツインルーム、3~4人まで利用可能な客室、和洋室など様々なニーズに対応した全12タイプ・1557の客室を完備する。

空港利用者の癒しの空間となる展望天然温泉(露店)「泉天空の湯」

ホテルのほかに天然温泉「泉天空の湯 羽田空港」と、約2400㎡のMICE対応のイベントホール・会議室「ベルサール羽田空港」も先行開業した。天然温泉の泉天空の湯は、ホテル宿泊者から空港利用者まで、癒しの空間として早朝から深夜まで利用できる温浴施設。飛行機を眺めながら楽しめる天然温泉をはじめ、岩盤浴やサウナ、マッサージなどのサービス、風呂上りのグルメを楽しめるレストランも併設している。一方のベルサール羽田空港は約1000人まで収容可能な大型イベントホール(1109平米、天井高4.5メートル)と会議室・バンケット(10室)からなり、国際会議や学会、催事など空港直結MICE会場として利用できる。

(塚井明彦)