2024年04月28日

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そごう横浜店、食品宅配を強化

10月11日からは「Wolt」でも注文できる(イメージ)

そごう・横浜店は、食品宅配を強化する。1月から出前館を通じて注文を受けていたが、10月11日にWolt(ウォルト)も追加。食品宅配の需要は新型コロナウイルス禍で急増しており、同店でも好調に推移しているだけに、間口を広げて新たな利用者を取り込む。

そごう・西武は2021年2月から「デパ地下グルメお届け便 e.デパチカ」の名称で、食品売場で扱う惣菜や弁当、和洋菓子などを宅配する。同店以外では西武池袋本店、同秋田店、そごう千葉店、同広島店が手掛けており、2022年度(22年3月~23年2月)上期の売上げは前年比20%増と好調だった。

そごう横浜店は1月にe.デパチカをスタート。約80ブランド、約300種類を取り扱う。従来は出前館を“入口”としてきたが、Woltも加えて「まだ利用していない人を呼び込む」(同店)。Woltの対象地域は店舗から6km以内で、注文は午前10時30分~午後6時に可能。当日か希望する日の午前11時~午後7時に届けてもらえる。配達料金は1km未満が50円、1~2kmが150円、2~3kmが250円、3km以上が350円、4km以上は450円で、ほかに注文金額の10%が「サービス料金」として加算される(最大で300円)。

Woltの導入に際しては、キャンペーンを実施。11~24日に1度に3000円以上を注文すると1000円分の「Woltクレジット」が還元され、25日~11月7日には1度に1000円以上を注文すると配達料金が無料となる。

同店の足元商圏である「みなとみらい21地区」は大規模な再開発や企業の移転が相次ぎ、横浜市の発表によると、就業人口は約19万、居住人口は約1万に上る。食品宅配は需要が多いとみて、今後も力を入れていく。

(野間智朗)