2026年11月03日

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大丸松坂屋、京都・嵐山にアートスペース

2027年4月にオープンする「Arashiyama Collective」のイメージ

大丸松坂屋百貨店は来年4月、京都・嵐山にアートスペースを開く。木造の2階建てで、1階はオープンギャラリー、2階は招待および紹介制の空間として運営する。空間設計は、建築家の石田建太朗氏が率いる「Kentaro Ishida Architects Studio(KIAS)」が担当。オープニングエキシビジョンには、現代美術家の宮島達男氏を迎える。

アートスペースの名称は「Arashiyama Collective」。京福電鉄の嵐山駅から徒歩4分の距離に位置する。延床総面積は215.39㎡、うち1階は111.70㎡、2階は103.69㎡。コンセプトは「共創・継承・越境」で、大丸松坂屋百貨店によれば「現代アートを中心とした作品と、嵐山の歴史や文化、そして日本で受け継がれてきた伝統的な美意識が交差するアートスペース」だ。

コンセプトの共創は「アーティスト、ギャラリー、地域社会をはじめとする多様なパートナーと協働し、それぞれの知見や感性を掛け合わせることで、新たな文化的価値を生み出す」を意味する。継承は「京都が長い歴史の中で育んできた文化や美意識、そして当社が受け継いできた美と意匠へのまなざしを、現代の感性を通して捉え直し、次代へとつないでいく」とした。越境は「アート、ラグジュアリー、ファッション、デザイン、伝統工芸など、異なる領域の境界を越えて交わることで、既存の枠組みにとらわれない新しい表現や体験を生み出す」を指す。

アートスペースのオープンやコンセプトの立案に際しては、香港や東京を拠点とするクリエイティブエージェンシー「Eight Partnership(エイト・パートナーシップ)」と協業。コンセプトにひも付くネーミング、ビジュアルアイデンティティ、コミュニケーションツールなどの制作を依頼した。

大丸松坂屋百貨店は近年、各店で美術売場の改装を推し進めてきた。また、2022年1月7日にはアートに関するウェブメディア「ARToVILLA(アートヴィラ)」を開設。アートの情報発信や啓蒙などに力を注いできた。23年10月からは、次代を担う新進気鋭の若手作家を支援する「Ladder Project」も手掛ける。アートスペースは「これらの取り組みをさらに発展させる新たな挑戦として位置付け、百貨店内の売場とは異なる環境だからこそ実現できる文化的協業や体験価値の創出に取り組む」(同社)方針だ。