2024年05月06日

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「ネップ・アートツリー」が初登場!

2022年11月26日(土)~12月25日(日)

松坂屋名古屋店は、11月26日(土)にクリスマスツリーの点灯式を開催いたしました。点灯式の会場には多くのお客様にお越しいただき、廃材をアップサイクルしてつくられたツリーをご覧いただきました。


青森県の3大ねぷた祭りの一つとして知られる、五所川原立佞武多(ごしょがわらたちねぷた)に出陣した、「牛若丸」という立佞武多が、クリスマスツリーへと形を変えました。また、そのアップサイクルされる立佞武多自体も、繊維ゴミをリサイクルした再生紙によってつくられています。
この「ネップ・アートツリー」は、単に不用品の再利用というだけではなく、これまで弊店が大切にしてきた「伝統や文化」と掛け合わせ、新たな価値を生み出す事を目指しています。青森の伝統行事の職人の技が、サステナブルに進化し、遠く離れた名古屋で多く方の目に止まる事で、伝統・文化の伝承する役割も果たしたいと考えています。

  • 点灯式

点灯式では、ツリーに使用したねぷたの写真をご覧いただきながら、今回の取り組みの背景や、アップサイクルの取り組み、伝統の継承についてのお話を一般社団法人サーキュラーコットンファクトリー代表の渡邊智惠子様、立佞武多制作者の福士裕朗様にお話しいただきました。


*写真右より 松坂屋名古屋店長 小山真人、立佞武多制作者 福士裕朗様、一般社団法人 サーキュラーコットンファクトリー 代表 渡邊智惠子様

多くのお客様が近くでじっくりとご覧になる様子

幹の部分もねぷたの廃材を再利用

【一般社団法人 サーキュラーコットンファクトリー 代表 渡邊智惠子】
日本でのオーガニックコットンの製品製造のパイオニア。ウーマンオブザイヤー2010リーダー部門受賞。同年、NHKプロフェッショナル仕事の流儀に出演。2021年に一般社団法人サーキュラーコットンファクトリーを設立し、代表理事を務める。
【立佞武多制作者 福士 裕朗】
1981年(昭和56年)五所川原市下平井町に生まれる。9歳で子どもねぶたの制作を開始し、大小合わせて約250台余りを制作。大型立佞武多の制作はこれまでに3作品。ブラジル・フランス・韓国・台湾への立佞武多の遠征を手掛ける他、ねぶたの廃材をアップサイクルする“NEP*ART”にも注力。伝統を継承しながらも新しい取り組みを積極的に行っている。

  • NEP*ART TREEが出来るまで

1.繊維くずを、サーキュラーコットンペーパー(CCP)として再生し、ねぷたを制作します。

2.祭りに出たねぷたの山車は毎年解体されます。解体後、廃棄されるはずだった和紙の端切れを、針金でつくった骨組みに貼り合わせて、立佞武多制作者の福士裕朗さんによってツリーへと進化させます。

3.完成したNEP*ART TREE(ネップ・アートツリー)。NEP*ARTは「伝統をアートへ」のコンセプトの元、ねぷたの山車の廃棄する和紙を用いてアップサイクルする、日本の新しい伝統アートです。