2024年04月29日

パスワード

購読会員記事

東急不動産ら、神宮前再開発の商業施設を24年春に開業

森ビルの辻慎吾社長

神六再開発と権利者および特定事業参加者の東急不動産が推進中の「神宮前六丁目地区第一種市街地再開発事業」で、東急不動産が所有する商業床で構成される商業施設の開業が2024年春に決定した。同再開発事業の全体の規模は、敷地面積が約3085㎡、延床面積が約1万9940㎡、地下3階~地上9階、塔屋1階で、用途は店舗や公共公益施設、鉄道用変電施設、駐車場などだ。

表参道と明治通りが交差する神宮前交差点に位置する立地特性を生かし、沿道の賑わいを結ぶ新たな拠点を創出するだけでなく、安全な歩行者空間を形成。周辺環境に配慮した立地特性にふさわしい賑わいを創出する。建物は建築家の平田晃久氏が外装・屋上デザインを手掛け、文化発信拠点となって原宿・神宮エリアの魅力を向上させる。

また、「歴史的な文化の発信拠点」である原宿・神宮前エリアにおいて、その歴史を次世代に継承、進化させることに挑戦。かねて神宮前6丁目地区を中心としたこの場所は、様々なクリエーターが集まり、自由に自分を表現し、互いに共感し、共創し、創造することで、唯一無二の消費体験と文化が生み出されてきた。こうした背景から、様々なクリエーターが想いに共感する生活者コミュニティとともに「創造的な消費体験」を提供し、短期的な流行ではない、長期的で新しい文化を生み出していく「新たな文化発信拠点」を目指す。

なお、同事業の経緯とスケジュールは、2016年6月都市計画決定、19年2月事業計画認可、20年1月権利交換計画認可、20年3月解体工事着工、20年11月本体工事着工、23年8月竣工(予定)、24年春開業(予定)となる。

(塚井明彦)