2026年05月20日

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35度でも溶けにくい、メリーチョコの「シュガーコートミルフィーユ」 真夏のスイーツに

14日に新商品発表会を開催した。マーケティング本部研究開発部焼菓子課の小柳文弥課長

メリーチョコレートカムパニーは5月13日、夏向けの新商品として「シュガーコートミルフィーユ」を発売する。同社の人気商品「ミルフィーユ」をベースに、チョコレートコーティングの代わりに独自のシュガーコート製法を施し、35度の環境下でも溶けにくい仕様を実現した。常温での持ち運びが可能なスイーツとして、帰省時の手土産や夏ギフトの利用を狙う。

口どけへのこだわりから生まれた独自製法

同商品の最大の特長は、「グレーズドドーナツ」に代表される、シュガーコーティング技術を応用した点にある。従来のチョコレートによるコーティングは、夏場の気温でブルーム(油脂成分の白化現象)が生じ、風味や口溶けが損なわれる課題を抱えていた。

一方で、シュガーコートは気温の影響を受けにくい。35度で1時間常温保管した後でも、冷蔵庫で30分冷やすことで、本来の食感が復元される。14日の新商品発表会では、35度環境で1時間保管した商品と未保管品の食べ比べを実施し、品質が保たれていることが確認された。

発表会では35度下で1時間保管した商品と、未保管商品の食べ比べを行ったが、全く味に遜色はなかった

冷蔵庫で冷やすことで、シュガーコート独特のシャリっとした食感になることも特長。マーケティング本部研究開発部焼菓子課の小柳文弥課長は「従来の当社商品にない新鮮さで、楽しんでいただけるのではないか」と述べる。

開発には3年以上の時間を要した。小柳氏は「シュガーコートの溶ける温度、口の中での砕け方などベストを追求し、何種類ものテストを重ねた」と開発のプロセスを明かした。また、同商品の通販での購入時はクール便での配送となるが、「常温配送に耐える商品の製造は技術的に可能だが、それでは口どけが犠牲になる。どうしても口どけは譲れなかった」と語った。

爽やかな味わいの「レモン」フレーバー

144層のパイ生地に、夏向け2フレーバーを用意

フレーバーは、「レモン」と「カカオ」の2種類。レモンは酸味の強いホワイトチョコクリームを使った、爽やかな夏向けの味わいとなっている。カカオは、少しビターなチョコレートクリームをシュガーコートの甘さで中和し、重すぎない味に仕上げた。

パイ生地は、同社独自の144層製法を採用。他の菓子では500層、600層に及ぶものもあるが、小柳氏は「パイ、チョコレート、クリーム、これらが最も調和する層数を試行錯誤した結果、144層にたどり着いた」と説明した。

ラインナップは全5種で、30個入が3888円、20個入が2592円、10個入が1296円、5個入が702円、3個入が432円。展開販路は全国の百貨店と量販店で、30個入と5個入は百貨店のみ、3個入は量販店のみとなる。

10個入(1296円)

夏季の売上げは従来比3倍を目標に 量販店展開で接点を拡大

同商品は、夏場の売上げ落ち込みを防ぐ狙いがある。チョコレート・焼き菓子メーカーである同社は、秋冬シーズンの売上げシェアが高く、既存のミルフィーユも夏と冬の売上高比が1対5と大きく開いている。

これまでミルフィーユは百貨店のみで展開してきたが、同商品は量販店でも販売し、生活者との接点を拡大。売上げの伸長を目指す。小柳氏は「まずは夏場の売上げを現状の3倍にするのが目標。最終的には冬に近い水準まで持っていきたい」と意欲を示した。

(都築いづみ)

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