松屋銀座店、「東京クリエイティブサロン」で日本のものづくりを発信 デニムと刺繍に特化
松屋銀座店は24日まで、東京から日本の創造力を世界へ発信する「東京クリエイティブサロン」と連動し、広島・福山のデニムと群馬・桐生の刺繍に特化したコンテンツを発信している。1階正面口ショーウィンドウや地下各ショーウィンドウに装飾を施し、5階ではポップアップショップも開催している。22日までは銀座地区の拠点としてイベントスペースに期間限定のキオスクも登場している。
東京クリエイティブサロンは、ファッション、デザイン、アート、テクノロジー、クラフトなど、日本のクリエイティブ力を世界に発信する国内最大級のクリエイティブの祭典。昨年までの来場者数は延べ125万人を突破し、今回で7回目となる。

世界初、古着のファッションウィークとして、新宿住友ビル三角広場には古着店約100ブースが集結

13日に新宿住友ビル三角広場で開催された古着のファッションショー
22日まで丸の内、日本橋、銀座、赤坂、六本木、渋谷、原宿、新宿、羽田の都内9エリアで開催しており、各エリアごとに多彩なイベントを開催している。銀座では松屋に加えて、GINZA SIXが20日に「春霞 お花見能楽堂」を実施。和光は館内装飾を行い、19日にはトークショーを催すなど、複数の施設でエリアを盛り上げている。

銀座駅から松屋銀座の地下1階につながる地下通路のディスプレイの1つ
松屋銀座店のテーマ「『松屋の地域共創』日本の春×TOKYO CREATIVE SALON 2026」を最も象徴しているのが、1階正面口ショーウィンドウだ。広島・福山の「山陽染工」のデニムと群馬・桐生の「刺繍屋ドットコム」の刺繍を組み合わせたディスプレイで、糸からデニムの生地、ドレスへとつなぎ、ダイナミックにイブニングドレスを表現している。そこにティアラやイヤリング、ネックレスなどのジュエリーをデザインした刺繍のワッペンが彩る。コスメなどの商品と組み合わせた地下鉄の駅からつながる通路のショーウィンドウも巧みな表現で通行人の足を止めている。

1階正面口プロモーションスペースでも広島・福山のデニムと群馬・桐生の刺繍を紹介している
刺繍屋ドットコムはかつて「西の西陣、東の桐生」と称された織物産業の地で創業し、70年以上の歴史がある刺繍専門工房。緻密な針数設計と多色表現、繊細なグラデーションで奥行きと存在感のある作品を生み出している。山陽染工は大正14年に創業した老舗の染工場で、インディゴの色抜きを自在に行う高度な「抜染(ばっせん)」技術を誇る。現在は製品企画からセレクトショップの運営までを行っており、13日には社員が同店を訪れた。「出来上がった製品ではなく、デニムの生地を主体にした展示は新鮮で嬉しい。東京の一等地である銀座でこんなに華々しく紹介してもらえることに感謝しかない」と語った。

店内の7カ所で展開する「共創ラリー」の1つ
技術と伝統ある2つの卓越したモノづくり文化を店内の7カ所で紹介し、プレゼントを提供する「共創ラリー」も開催中だ。5階のプロモーションスペースには、日本の2大デニム産地と言われる広島と岡山のアイテムを揃えたポップアップも開いている。スタッフがアップサイクルデニムのリボンの胸章を身に着けていたり、3万3000円以上(合算可)の買い上げで先着400人にアップサイクルデニムを使用したトートバッグを進呈したり、期間限定のイベントを行っている。

22日まで11~18時までオープンしているキオスク
同店裏のあづま通り沿いのイベントスペース「松屋倶楽部」には、期間限定のキオスクが登場している。専用ブースでファッションスナップを撮影し、プリントされた写真にメッセージを添えて特設ポストに投函すると、1年後の春に自宅に郵送される。毎日ファッション大賞の変遷を紹介したパネルも展示されており、無料で楽しめる催しが用意されている。昨年好評だったファッションの歴史や街の謎を解きながら“銀ぶら”を体験する「GINZA QUEST 2」の冊子も無料で配布している。

キオスクにある「GINZA FUTURE POST」。1年後に「今」の装いや思いが届く体験型のプロジェクト
今回のイベントで使い終わったデニムとワッペンはアップサイクルし、同店で販売することも予定している。