2024年05月06日

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TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.×Kosuke Ichikawa

TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.2020年秋冬のテーマは「11:11」“線香画®”で知られるアーティスト市川孝典とのコラボが集結本ポップアップのために描き下ろされた作品を展示
2020年10月14日(水)から11月3日(火)まで 伊勢丹新宿店 メンズ館2階 メンズクリエーターズ


2020年10月14日(水)より、伊勢丹新宿店メンズ館2階メンズクリエーターズ内プロモーションスペースにて、「TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.×Kosuke Ichikawa」2020 Autumn/ Winter collection 11:11 untitled(pop up)を期間限定で開催いたします。

アーティスト市川孝典氏とのコラボレーションアイテムにフォーカスした本ポップアップでは、AW20コレクションの市川孝典氏とのコラボレーションアイテムを一同に揃え、untitled(pop up)の為に描き下ろされた市川孝典氏の作品を展示いたします。

< TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.> notched lapel doctor jacket.税込20万8890円

< TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.> long sleeve tee. untitled(woman)税込1万9690円

また、展示作品のエディションを本ポップアップにて限定販売いたします。

©Kosuke Ichikawa/Soni. & Co. All Rights Reserved.

<市川孝典>untitled(11:11)giclee print 370mm×370mm  edition 9 税込1万1000円

©Kosuke Ichikawa/Soni. & Co. All Rights Reserved.

<市川孝典>untitled(woman)giclee print 370mm×185mm edition 9 税込5500円

©Kosuke Ichikawa/Soni. & Co. All Rights Reserved.

<市川孝典> untitled(woman)giclee print 370mm×185mm edition 9 税込5500円

市川孝典 (KOSUKE ICHIKAWA)

13歳から、アメリカやヨーロッパなど各国を放浪、遍歴する間に、音楽、映像、建築など表現の場を変えながら各界の様々な奇才たちと邂逅し、活動や表現の幅を広げていく。絵画制作は、16歳から独学で取り組み始める。線香の微かな火をつかって、紙を壊し、焦げ色の濃淡のみを使い絵画を仕立てるスタイルで発表した作品は「現代絵画をまったく異なる方向に大きく旋回させた【線香画®】」と評され、次世代の新しい現代美術として注目を集める。60種類以上の線香を温度や太さなどで使い分け一切の下書き無しに少しずつ紙を焦がしながら描くScorch Paintings(スコーチ・ペインティングス)シリーズ(線香画®)、幾層もの色のレイヤーを削り出し描くScrape Works (スクレープ・ワークス)シリーズ、Scratch Works (スクラッチ・ワークス)シリーズ、など独自の絵画スタイルを確立し、創作活動を行っている。

TAKAHIROMIYASHITATheSoloist Autumn / Winter 2020 collection コンセプト

何かを目指す妄想の中で人間は生活し、怒り、笑い、そして時に人間のカルマは精神を蝕む事もある。自分ではない何者かを目指す妄想の果てに、名指しでは無いぶつけようの無い怒りが湧き出た時、瞬間、曖昧な記憶の中で妄想していた具象が立ち上り、怒りを内包した創造の新たなる扉を開ける。時は一瞬で流れ、その刹那、ファッションもそう、世界の感情は一瞬で変わってしまう。宮下は11:11が指し示す、始まりと終わりのどちらでもない時間の中で、永遠に美しいままに揺蕩う、時間軸の存在しない世界を洋服の中に表現した。ハロウィンコスチュームからの着想、そしてメディカルウェアからの着想は、それは記憶の無い中で創り上げた過去の創作下でのおぼろげな生活の記憶の断片に起因する。当時宮下が着用していたメディカルウェアの経験と記憶、そして宮下自身の敬愛するアイドルへの嫉妬にも近い感情から生まれる投影の願望、会ったことすらない人物へ抱く妄想の記憶をその中に表現する。拘束具にも取れるディティールは、やり場のない怒りを孕むもう一人の自分の感情の拘束と、それが本来の自身であり、自らが望む自己の解放への願い、その二極性を表現する。多面性を持つ宮下の創造は、冗談なのか真剣なのか、その価値観は時に見ている者に委ねられる。英国製の伝統的な素材を用い作製されたいくつかのアイテムの中には、創造の旅をする過程でインスパイアされた、既成の価値観の概念に対し境界線を持たないアイテムの要素も含まれる。それは人を楽しませる為に真剣に創り込まれる物に対する、宮下の信念と価値観を提示する。それらにはつまり、表層のみで虚飾に満ち溢れた世界への怒りにも似た感情が込められている。アーティスト市川孝典氏との共同作業は、時計の針が指し示す始まりでも終わりでも無い永遠の瞬間を切り取り、自分と自分では無い者の間で揺れ動く感情のゆらぎを洋服の中に表現する。市川孝典氏の表現する手法は、霧の中を彷徨う様な宮下の朧げな記憶の瞬間と断片を美しく切り取り、宮下の創造と鮮やかに共鳴する。人間の真理を捉えた言葉の数々は、洋服に落とし込まれ、永遠に終わることのない時間軸の間を洋服とともに漂う。人生は妄想であり、悲劇である。この創造も妄想に過ぎないのかもしれない。誰もが真剣に妄想に向き合い、笑い、怒り、悲しむ。その感情の全てこそが人生。それはつまり、壮大な喜劇なのである。“ That’s life. ” そこから生まれる創造こそが人々を笑顔にできるのかもしれない。貴方に導かれしこの奇跡の瞬間を天国の貴方へと捧ぐ。“ I love your smile. ”