2024年10月08日

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オンワード、23年のお正月は“みんなで囲む”おせち

11月11日に都内のキッチンスタジオで、メディア向けにおせちの展示と試食会が行われた

オンワードデジタルラボの通販サイト「オンワード・マルシェ」は、23年のおせちを発表した。今年のキーワードは「一年の始まりこそ、スタイリッシュで華やかな幕開けを。お重を開けた瞬間、みんなの笑顔と喜びの歓声に」。行動自粛が緩和された今年の年末年始は、家族や皆でゆっくりと過ごして欲しい――。そのためのツールとして食卓を彩る幅広いラインナップを用意する。日本各地の味が楽しめる人気のオリジナルおせちから、高級フレンチの味を再現したおせち、新作には、“たてごとアザラシ”のキャラクターで知られる「しろたん」とコラボレーションしたおせちや、定番の和洋二段重と海鮮寄せ鍋のセットなどが登場する。

今年は売上げ目標を前年比3割増と高く掲げる。客のレビューを参考に、伝統的な和のおせちに加え、オードブル風の洋風おせち、高級中華やフレンチの名店のおせちなどを揃えて強化した。予約販売も昨年より1カ月早め、9月初旬からスタート。同社のグルメEC Div.マルシェ販売Sec.課長代理の武藤裕史氏は「販売開始時の反応も良く、昨年を上回るペースで受注している」と話す(11月11日時点)。11月末の受注のピークに向けて在庫管理を徹底する。

オンワード・マルシェはおせちの販売を始めて4年目を迎える。今年は原材料の価格高騰で「お客様へのリーズナブルな提供は困難だった」(武藤氏)。その分、選りすぐったこだわりの食材を入れたり、再利用できる器を使用したりと、おせちの内容や付加価値を高めることに注力した。同社がファッションアパレルの会社であることから、見た目の華やかさにもこだわった。

おせちは計17種類を用意する。オリジナルは4種類で、昨年人気だった「ご当地おせち“ニッポン旅気分”」は内容をバージョンアップして登場。北海道から九州まで人気のご当地料理が、25升に仕切られた白木のお重に多彩に盛り付けられている。福岡のふぐポン酢や京都の九条葱卵焼、青森の直火焼帆立など、よりご当地らしさを感じられる料理を新たに入れた。各料理の説明文も添えられ、家族で旅する気分も味わえる一品。価格は2~3人前で1万5695円となる。

「“ちょうど吉(よし)”寄せ鍋セット」は今回の目玉商品。全51品を詰め合わせたおせちと海鮮鍋をセットにした

「和洋二段重“ちょうど吉(よし)”」(2~3人前、1万6973円)は、花咲蟹甲羅盛やローストビーフなど全51品を詰め合わせた人気の定番品。今年は、水産物の販売や飲食店を展開する「羽田市場」直送の海鮮寄せ鍋を付けた「“ちょうど吉(よし)”寄せ鍋セット」(2~3人前、2万2500円)が新登場。7種の海鮮食材と、秋田の名店「日本料理たかむら」の料理長による特製出汁で味わう寄せ鍋が付く。大みそかと元旦に家族で囲む食卓のシーンを演出する目玉商品として投入する。

1999年に誕生した「しろたん」をモチーフにしたコラボレーションおせち。愛らしい笑顔に気分もほっこりする

グループ会社「クリエイティブヨーコ」のブランド「しろたん」との初のコラボレーションも実施。“たてごとアザラシ”がモデルのかわいらしいキャラクターを生かしたおせちに仕上げた。定番の和洋食材にスイーツ、試行錯誤してつくり上げたしろたんを模したかまぼこも入る。「販売の初速が良く、子供がいる家庭だけでなく、しろたんファンの大人にも人気」(武藤氏)。オリジナルのキーホルダーと風呂敷も付いて、2~3人前で価格は2万2500円。

昨年に引き続き1人でも味わえる「和一膳重“個せち”」(8424円)も用意する。黒豆や祝海老、鮑の旨煮などを贅沢に詰め込んだコンパクトなおせちとなる。

パリの老舗ビストロ「ブノワ パリ」のレシピを再現したおせち。自宅でフルコースが堪能できる

オリジナルに加え有名店や人気店のおせちも登場。東京・青山にあるフレンチレストラン「BENOIT(ブノワ)」が初めてラインナップに加わる。「フレンチおせち3段重」は鮮やかな赤い3段重に数々のオードブルが入り、それぞれに合わせるソースも付く。パンやスイーツもセットされ、レストランのフルコースが味わえるようなコンセプトでつくられた。価格は4人前で4万1040円となる。

毎年ベストセラーのハイアット リージェンシー 東京の「香宝」は、3~4人前で1万9600円、4~5人前で2万5400円となる。そのほか、にんべんの「和の華 二段重」(3人前、2万2535円)、銀座ポルトファーロの「オードブルコフレ」(3人前、1万7680円)など名店の味を取り揃える。

(中林桂子)