キリン、10月7日にまったく新しい「キリングッドエール」発売
2025/10/15 1:20 pm
キリンビールは7日、同社工場初採用となる稀少なクライオホップとブライトアロマ製法によるエールタイプビール「キリングッドエール」を発売した。フルーティな味と香り、後味の良さが特徴で、350ml缶と500ml缶がある。アルコール分は5%。同社のフラッグシップブランドの「一番搾り」、2024年発売の「晴れ風」に次ぐ3本目の柱として、次世代の定番ビールとなることを目指す。日本の未来を明るくする試みとして47都道府県の自治体と連携した「グッドエール ジャパン」も実施し、売上げの一部を各団体の活動に寄付する。売上目標は年間60万ケース。同日から放映しているCMには俳優の綾瀬はるかさん、浜辺美波さん、鈴木亮平さんを起用し、ミセスグリーンアップルがオリジナル楽曲「グッド デイ」を提供した。
キリングッドエールには、100年以上ビールをつくり続けてきた同社の技術が結集。香り成分(ルプリン)だけをペレット化した米ヤキマチーフ社の特別なクライオホップを初採用した。一般的に含まれる雑味や苦みとなるホップの苞(ほう)が付与されていないため、フルーティな味と香りが際立つ。さらに厳選した3種類のアロマホップを使用し、フルーティさを際立たせた。麦芽100%で、麦のうま味、飲み応えを実現している。
クライオホップは、通常のホップより粘度が高くベタつくことから、従来の工場設備では大量生産が難しく、同社は新たな設備を導入。麦汁の発酵中に同ホップを漬け込んでからろ過する同社初の製法、ブライトアロマ製法にこだわり、フルーティな味と香りを引き出し、苦味と雑味を抑えた。酵母が下面発酵する日本で一般的なラガータイプではなく、上面発酵するエールタイプで、クライオホップを使ったビールは同社では本商品のみ。
コロナ禍の影響で低下傾向だったビール市場は緩やかに回復しており、国税庁公表の酒税課税状況表では課税量は24年7月に過去4年間で最大となっている。26年の酒税一本化に向けビールカテゴリーを強化する同社は、24年4月に開発をスタートした。独自調査により、ビールへの要望は「ちょっとしたご褒美」である一方、代わり映えしないラインナップへの不満が判明したことを受け、「リッチ&フルーティな味」「明るく上質なパッケージ」「ご褒美感と手の届きやすさ」「社会貢献」をキーポイントに「これからの時代をつくる、まったく新しいキリンビール」をつくり上げた。
同社代表取締役社長の堀口英樹氏は「当社はCSV経営を推進しており、お客様と社会に貢献したい。ビールには人と人をつなぐ力がある。そのポジティブな力は人と人、人と社会をつなぎ、明るい未来がつくれる。人と人のつながりの希薄化、都市化が進むことで社会的孤立が進む日本において、幸福度アップにも取り組みたい」とグッドエール誕生への思いを語る。
名前には2つの思いが込められている。1つは従来のビールとは一線を画すまったく新しいおいしさを実現したエールタイプのビールであること。2つ目は人や社会を明るくつなぎ、日本の未来を前向きにする応援エールを意味するグッドエールであり、ブランドアクション「グッドエールジャパン」を始動させた。
副社長執行役員の山形光晴氏は「日本の47都道府県の自治体と連携し、売上の一部を活動支援にあてている。缶に印刷された 2次元コードから専用サイトにアクセスでき、1日1回、無料でエールコインが付与され、応援先の自治体を選んで寄付できる仕組み。応援メッセージも投稿できる。今後も継続的に支援していきたい」と述べた。
クライオホップとブライトアロマ製法を紹介する俳優の鈴木亮平さんと、話に耳を傾ける浜辺美波さん(左から)
同発表会では新CMも紹介された。俳優の鈴木亮平さんは「撮影現場は200名のビッグバンドがいて、曲も素晴らしく、楽しかった。天候が変わり、長い待ち時間の末、終了間際になって撮影の良いタイミングを迎えた。その経験が全員の心を1つにした」と振り返る。浜辺美波さんは、「撮影で何度も乾杯し、その度に幸せな気持ちになった。華やかなおいしさは実際に飲むと伝わるはず。たくさんの方に楽しんでいただきたい」と感想を語った。
俳優の綾瀬はるかさんは、グッドエールジャパンの活動で地元の広島の映画祭運営に参加した。「グッドエールジャパンは、人と人のつながりをつくり、自分たちの住む地域を明るく盛り上げる活動。地域の特産品や伝統文化を広めるきっかけとしても、活動が広がっていくことを願っている」とエールを送る。
「グッドエールジャパン」に参加した感想や思いを語る綾瀬はるかさん。「自分も参加したい」と鈴木亮平さんと浜辺美波さんは語った
CMソングを書き下ろしたミセスグリーンアップルの大森元貴さんは「日本を丸ごと明るくできる曲を、と依頼を受け、全力で応えようと思い、希望を歌にした。”明るく楽しく”を自然に表現するのが難しかったが、その分の思い入れがあり、作家としてターニングポイントになった。僕たちは音楽の力で日本中を明るくしたい」と力を込めた。
最後に綾瀬さんは「キリングッドエールは気持ちを明るくしてくれ、自然の恵みを感じるようなフルーティさがある。華やかですっきりしていておいしいだけでなく、日本全国で地元を元気にしようと活動されている人たちにエールを送れる今までいないビール。皆さんにもぜひ飲んでいただき、活動の輪を一緒に広めていけたら嬉しい」と締めくくった。
(北野智子)