リボン食品、10月4日に日本初のバブカ専門店を京都にオープン
2025/10/03 10:08 am
リボン食品は、スイーツデニッシュ「バブカ」の日本初の専門店「バブカカダブラ」をオープンする。コンパウンドマーガリンや冷凍パイ生地など日本初の商品開発に注力してきた同社が構想から8年をかけ、唯一無二のオリジナルバブカを開発した。10月4日に常設店を京都に開き、10月8日~2026年1月7日に羽田空港の「羽田スタースイーツ」、11月6日~12日に渋谷ヒカリエでポップアップストアを開催する。
バブカは東欧発祥の、ユダヤ人コミュニティの祝日の食卓を飾る特別なパンだった。移民とともに各地に広まり、NYでは老舗ベーカリーが伝統を守り続けてきた。2010年以降にNYでチョコスプレッドやナッツなどを加えた濃厚なバブカが話題を集め流行し、2020年にはフランスで世界初の専門店が誕生している。
同社の筏由加子社長は「10年前に立ち上げた当社のブラウニー専門店『Fat Witch New York』のパートナーだったパトリシア氏から初めてバブカを頂いた。そのおいしさに衝撃を受け、専門店立ち上げの構想がスタートした」と語る。チョコレートやシナモン、ドライフルーツなど多種多様なバブカがあるが、8年もの試行錯誤の末、ついにしっとり濃厚なFat Witchのブラウニー生地を練り込んだ特製バブカが誕生した。
ブランド名「バブカカダブラ」は「アブラカダブラ」からネーミングした
ブランドコンセプトは「いつもの日を特別に変えるバブカ」。チョコレートを贅沢に使用したオリジナルバブカをはじめ、蜜漬けしたリンゴとシナモン、レモンとホワイトチョコレート、抹茶あずきなど6種類のフレーバーを用意した。ケーキ形で作られることもあるが、同社は主流の長方形を採用しており、2500円のレギュラーサイズと1300円のハーフサイズを展開する。カップ入りもチョコレートやキャラメルなど3種類があり、各460円で販売する。
同社のバブカは一本一本手づくりしており、チョコレートやシナモンのフィリングを練り込んだ生地を一層ごと三つ編み状に編み込んでいる。美しい網目模様が特徴で、カットするたびに異なる表情が現れる。「五感を包み込む特別なバブカ体験をお届けする」ことを目指しており、フレーバーごとに異なるカラフルなボックスを採用しているところにも「ユニークさ」「まごころ」「ホスピタリティ―」を大切にしてきた同社の思いが込められている。
「バブカカダブラ京都店」。真横に「Fat Witch New York下鴨店」がある
初の実店舗となる京都店は、一時のトレンドではなく長く愛されるよう、観光地から離れた閑静なエリアに出店した。「1日に100本ほどしかつくれず、機械化が難しいため、量産はできない。店舗を増やす予定はないが、催事に力を入れていきたい」と筏氏は展望を語る。