キリン、ノンアルチューハイの新ブランド「氷0(ヒョウゼロ) スパークリング」
2025/08/28 3:09 pm
キリンビールは、ノンアルコールチューハイの新ブランド「氷0(ヒョウゼロ) スパークリング」の展開を開始する。26日に第1弾として「シチリア産レモン」を、10月に期間限定品の「グレープフルーツ」を発売する。近年の健康志向や適正飲酒への関心の高まりに照準を合わせた。秋にはノンアルビールの新商品も発売する。
同社の調査によると、ノンアルビール、ノンアルRTD(レディー・トゥー・ドリンク、アルコール缶飲料)の市場は伸長傾向にある。特にノンアルコールRTDは、17年から24年で約2倍に成長している。ノンアルを月1回未満~年1回飲む「ライトユーザー」と、酒は飲むがノンアルは飲まない「ノンユーザー」の数は約6700万人いると推計され、この層の獲得を狙う。
ヒョウゼロ スパークリングは、「ノンアルチューハイを普段飲まない、チューハイ好き」をターゲットに設定。「クリア果汁」を使用することでみずみずしい果実感を実現した。キリンビールがこれまでの商品開発で培った特許技術によって、酒のような飲みごたえに仕上げている。販売目標は、25年内にブランド全体で約30万ケース(350mL缶24本換算)。
秋にはノンアルビールの新商品も発売し、25年下期(7~12月)はマーケティングに前年比2倍の額を投資する。マーケティング部カテゴリー戦略担当の木村正一カテゴリーマネージャーは「仕方なく飲むものから、生活を豊かにしてくれるものへ、カテゴリー全体の認識を変えたい」と展望を語る。
(都築いづみ)