オンワード、1年前倒しで純利益100億円を達成 強化ブランドがけん引
2026/04/14 12:51 pm
オンワードホールディングスの2026年2月期連結決算は、売上高が2368億円(前期比13.6%増)、営業利益が116億円(14.3%増)、経常利益が111億円(10.8%増)、純利益が100億円(18.5%増)と増収増益で着地した。当初、27年2月期に純利益100億円を達成する計画だったが、1年前倒しとなった格好だ。
主力の国内事業では、戦略強化ブランドが全体の成長をけん引した。基幹ブランドの「23区」(売上高5.0%増)は長期化する夏への対応商品やOMO施策によって堅調に推移。「アンフィーロ」(35.5%増)は4年目で売上高100億円規模に到達するなど高伸した。
オーダーメイドスーツ「カシヤマ」(33.3%増)や化粧品「チャコット・コスメティクス」(22.0%増)も2桁増収を遂げた。昨年9月に完全子会社化したウィゴーの「WEGO」も、連結前を含む同期比で7.5%増と伸長した。
販路別では、百貨店が減収(2.2%減)となる中、ショッピングセンター(29.3%増)やEC(12.4%増)が伸長。構造転換が収益拡大に寄与した。
期中は物価上昇の継続や海外情勢の影響による消費者マインドの先行き不透明感が続いたが、収益性改善の取り組みが奏功し、全段階で増益を確保した。EBITDAは172億円(同11.3%増)となった。
海外事業は構造改革の進展により、全体として11期ぶりに黒字化を達成した。米国事業は改善途上にあるものの、欧州・アジアと合わせた全地域での収益化を視野に入れる。27年2月期は売上高2470億円(4.3%増)、営業利益128億円(10.3%増)、当期純利益112億円(10.9%増)を見込み、戦略ブランドへの集中投資とグローバル展開の加速に取り組む。
同社は引き続き、戦略ブランドへの集中投資やEC販路の強化などを通じて事業基盤の拡大を進める方針だ。中東問題の影響について、保元道宜社長は「足元の3月、4月上旬はあまり影響は感じなかった。このような状況が長引いた場合は、おそらく冬物あたりから影響が出てくる可能性を懸念している」と述べた。
(都築いづみ)